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「複業」「副業」のキーワードが熱いです。
SNSやニュースでこのキーワードを見ない日はないんじゃないかと思います。(私のフォローしてる人が偏っている可 能性は否定できませんが。)
政府が主導している働き方改革とも関連しているので、今後少しずつですが法律面なども整備されていくのだと思います。

私はもう会社員ではないですが、株式会社カイラボの代表であるとともに一般社団法人プラス・ハンディキャップの理事もしているので、ある意味では複業をしていると言えるかもしれません。

 

複業を推進したい人たちは、そのメリットを人生が豊かになる」とか「多様な視点を得られて仕事にもつながる」とか 色々と言っていますが、個人的には複業の一番のメリットは「生殺与奪の権利を会社から取り戻すこと」だと思ってい ます。

 

一つの会社だけに勤めていれば、当然給料が入ってくる元も一つです。その会社からの給料の供給を止められてしまっ たら生活が立ち行かなくなってしまう可能性もあります。だから「そんなことしたクビにするぞ」と言われたら、従わ ざるを得なくなってしまうのです。
雰囲気で残業してるとか、雰囲気で飲み会に行かなきゃいけないというのも、要するに全部「残業しないと、この会社からの給料供給を減らされる(なくされる)。」という強迫観念のようなものからきているのではないでしょうか。

 

複業の場合を考えてみましょう。一つの会社や組織からもらうお金は減っても、お金の供給元が複数あり、結果的にもらえるお金の金額は同じだとします。仮に一つの会社からのお金の供給をとめられても、収入がゼロになることはありません。収入の何割かが減るだけです。とうぜん、収入の何割かが減るのはとても痛いことではありますが、ゼロになるのと比べたら、だいぶダメージは小さいのではないでしょうか。

 

クビにされるというのはちょっと極端な例ですが、上司と部下の関係も同じだと思います。人間的に上司の方が偉いわけではありません。あくまで役割として上司と部下という関係があるだけです。にも関わらず、理不尽だと感じても上司の言うことに従う人が多いのは上司が評価権をもっているからです。上司の命令に背くと評価されないのです。評価されないと給料があがらない、職位があがらない、ボーナスが減るなどのデメリットがあるからでしょう。

 

人間が一番強いのは開き直ったときだと思います。

 

「クビにするぞ!」「おう、やれるもんならやってみろ!」

 

「上司の命令には従え!」「あなたに従うメリットがないし、従わないデメリットもありません。いつでもクビにしてもらってもいいですよ。」

 

 

複業が可能になると、こんなことが起きるかもしれません。

 

とはいえ、組織には指揮命令系統は必要です。
生殺与奪の権利を経営者は管理職が失った時、どうやって指揮命令系統を維持するのでしょうか。私は「目的とビジョ ンの共有」しかないと思っています。自分達は何のために活動しているのか、どこに向かっているのかの共有です。目的達成のために最適な組織形態として、指揮命令する人、実行する人などの役割が生まれるのです。命令する側が人間的に偉いわけでもなければ、年長者に年少者が従わないといけないわけでもありません。あくまでも役割です。

 

もう一つ、生殺与奪の権利を経営者や管理職が失うことでのメリットもあります。企業のコンプライアンス意識の向上です。生殺与奪を会社側が持っている場合には、不正に気付いたり、不正を促されても従わざる得ないかもしれません。良心がとがめても「自分の生活を守るため」という大義名分があります。

 

でも、複業状態ならどうでしょう?不正を見てみぬふりをして、あとで大事になるよりも、不正に気付いた段階で指摘し、仮にクビになったとしてもダメージはそこまで大きくありません。むしろ、不正にかかわったことが発覚すれば、複業先からも「あなたは信用できない」と言われてしまう可能性さえもあるかもしれません。

 

私は株式会社でも社団法人でも経営側の人間なので、ある意味、複業によって生殺与奪の権利を奪われる側ですが、どんどん奪っていってほしいと思っています。生殺与奪の権利を経営側が持っていなくても一緒に働いてくれる人たちと働きたいですし、お金や生活を握られているから仕事をするのではなく、おもしろそうだから一緒に仕事をする、楽しいから一緒に仕事をするという人をもっと増やしていきたいですから。

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