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長距離選手のハダカ見たことありますか?

先週、別府大分マラソンマラソンを走ってきました。
大会終了後に食べたカキがあたったのかウイルス性腸炎にやられてしまったので、久々のブログ更新です。

別府は温泉の街ということもあって、ビジネスホテルでも天然温泉大浴場がついています。部屋にもお風呂はあるんですが、せっかくなら大きなお風呂でと思って入ると、大会前日と当日の夜は見るからにランナーっぽい人たちばかり。
ランナーはみんな仲間でありライバルなので、お互いに気にしないふりはしていてもやっぱり気になります。特にどんな身体をしているのかは気になってしまうものです。

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みなさんは長距離ランナーと聞くとどんな体型をイメージしますか?痩せ形のイメージの方が多いと思います。
確かに野球のようなパワーが要求されるスポーツや、サッカーのようにボディコンタクトがある競技に比べると痩せているのは事実です。ただ、多くの場合一般的に思われている「痩せている」の部類よりもかなり筋肉質です。イメージ的には減量した軽量級のボクサーが近いと思います。


特に速い選手になると肩回りと背筋の筋肉の発達が凄いです。実業団の選手が服を脱ぐと本当にボクサーなんじゃないかと思う身体をしている人もいます(腕は細いですが、腹筋、背筋、肩の筋肉がすごい)。私の知り合いの元実業団選手は身長165cmで体重53Kgと長距離選手としては少しがっちり目ですが、現役時代はベンチプレスで95Kgを数回挙げていたそうです。

また、社会人になってから走り出したタイプの人の場合、もともと太りやすいとか昔は野球やラグビーなどのパワー系のスポーツをやっていた人の方が速くなる傾向がある気がします。そういう方々はもともと筋肉量があったところを走って引き締めているので、痩せているというイメージには当てはまらないケースも多々あります。
太りやすい方が速くなるというのは長距離界では昔からよく言われている話で、高橋尚子さんなんかも太りやすいみたいですし、10000m女子日本記録保持者の渋井陽子さんは(陸上界では)太りやすいことで有名です。

私は小学生のころから痩せていて、中学でも痩せてるからとりあえず長距離みたいな選び方で長距離を始めたので健康診断はいつも「痩せすぎ」なんですが、体組成計で筋力を図ると体重比では平均の110%くらいの筋力があります。身長比でも腕は平均以下ですが、体幹や下半身の筋力は平均以上という結果が出ます。174cmで59kgという私の体型は市民ランナーとしては細い部類に入ると思いますが、筋力的には一般水準と遜色ないわけです。

人々が持っているイメージは必ずしも正しいとは限らない。普段は見えないところにこそ成長のヒントがある。
長距離選手のハダカを見ながら、そんなことを思いました。

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