インタビュー概要

日本の高校を卒業後、アメリカの大学へ進学。アメリカで内定も得ていたが、就労ビザの関係で日本に帰国し2019年4月に大手IT企業に就職。
配属先の営業では好成績を残し、大手企業専属の部門に異動。もともと海外事業に配属という約束があったこともあり、海外事業への異動を願い出るが「3年は待ってほしい」と言われ、同時期に友人が立ち上げたベンチャー企業から声がかかり転職。今後はアメリカでの起業を目指し、近々渡米予定。

退職者情報

職種営業
最終学歴大学卒
きっかけ部署異動でやりがいを感じられなくなり、異動希望も却下された
決め手友人からベンチャー企業へ誘われた

退職企業情報

業界IT業界
規模大手企業
上場有無上場

インタビュー

インタビュアー
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まずは学生時代のことを教えてください。
高校は日本の学校でしたが、大学はアメリカの学校へ進みました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
もともと大学はアメリカに行こうと決めていたんですか?
中学生の頃に海外に行く機会があり、そのときから大学は海外に進学したいと思っていました。
アメリカの大学では国際ビジネスを学びながら、学生団体にも所属していました。それまでは白人しかないサークルで、私がアジア人初のメンバーです。サークルでは毎週200人~300人規模のパーティーを開催しながら、様々な人との交流を深めていきました。
ご本人
ご本人

アメリカから帰国後、大手IT企業に内定

インタビュアー
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就職活動についてうかがいたいのですが、大学卒業後はアメリカで働くつもりだったのでしょうか?
もともとはアメリカで働くつもりでした。
ただ、アメリカの就職活動は日本のような新卒一括採用ではありません。夏休みに3か月半インターンシップに参加し、その会社から内定ももらっていましたが、当時のアメリカは就労ビザを取るのが難しく、結局就労ビザが取れずに帰国してから就職活動をスタートさせました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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ビザの関係とは、、、内定していたのに残念ですね。
日本での就職活動ではどんな風に進めたのでしょうか?
ボストンキャリアフォーラムという海外の日本人大学生を対象にしたイベントで外資系のIT企業の内定をもらっていました。もともとは内定をもらっていた外資系の会社に行こうと思っていたのですが、友人が「この会社に行こうか迷っている」と言っている会社が気になり、受けてみることにしました。
そこが最終的に入社した日本の大手IT企業です。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
内定をもらっている状態でも気になっている会社だったんですね。
当時はどんな仕事がしたいと思って就職活動をしていたのでしょうか?
当時、自分の中では海外事業を仕事にして日本と海外の橋渡し的な仕事がしたいと思っていました。
そう考えた時、外資系企業では日本マーケットの仕事になるので、海外でも事業展開をしている日本企業も受けていました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
確かに、外資系企業の日本法人だと、日本マーケットの仕事になりますよね。
最終的には気になっていたIT企業に入ったとのことですが、入社の決め手を教えてください。
外資系の大手IT企業、いわゆるGAFAといわれるような企業からも内定をもらっていたのですが、最終的に決めたのはグローバル展開をしている大手IT企業です。
その会社はグローバル展開のスピードが早く、IT業界を牽引していく会社だと感じていました。
口約束ではありますが、内定をもらった時点では海外事業に配属するという約束ももらっていました。
ご本人
ご本人

2週間の研修を経て法人営業部に配属

インタビュアー
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入社前に配属先を約束していたんですね。
ここからは入社された大手IT企業について聞かせてください。入社後は初期教育があるかと思うのですが、どんな内容だったのでしょう?
最初の2週間は同期約450名での全体研修でした。いわゆるビジネスマナー的な内容や社会人になるうえでのマインドセットなどです。グループ対抗で新規事業を考えるような研修もありました。
その後は配属先ごとに必要な研修を受ける形式です。配属先は全体研修の最終日に発表されるのですが、海外事業部ではなく国内の法人営業でした。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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聞いていた話と違う…!という感じですね。
配属先が違うことで辞めようと思いましたか?
驚きましたが、辞めようとは思いませんでした。海外事業をするにしても、現場での営業経験は必要だと思っていたので、まずは配属された営業先で結果を残そうという気持ちでした。
配属が決まった後は1か月間、部署内で商材についての研修があり、その後、実際に営業担当として仕事がスタートしました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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非常にポジティブなとらえ方ですね。
配属された法人営業の仕事内容について教えてください。
私は首都圏の小規模~中規模の企業担当で、だいたい40社くらいを一人で担当していました。新規開拓がメインですが、既存顧客に対して別の商材を提案することも多かったです。
中小企業の経営者に提案することも多いので、それなりに充実感を得ていました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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もともとの希望通りではなくても、充実感があったんですね。
営業職ということで、目標数字などを厳しく追及されるイメージもありますが、その辺りはいかがでしたか?
自分なりに工夫して営業をしていたので、1年目の上期で入社1~3年目社員の中で3位の営業成績でした。その成果が認められたのか、10月から大企業担当の部署へ異動になりました。1年目の社員が大企業担当に異動するのはかなり異例のことだったみたいです。
ご本人
ご本人

大企業専属の営業部署は面白みが感じられなかった

インタビュアー
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しっかり成績を残して、上司から一目置かれる存在だったんですね!
順風満帆のように感じますが、会社を辞めようと思ったきっかけは何だったんですか?
異動先は大企業専属の営業部署でしたが、大企業向けは営業が守りのスタイルになってしまい、面白みを感じられませんでした。
イメージとしては営業よりもカスタマーサポートに近い仕事になっていて、部署内の雰囲気も減点方式というか、古い体質の日本企業のようで、異動する前に感じていたお客さんに伴走しながら一緒に作り上げていく楽しさがなくなってしまいました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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なるほど…やりがいがなくなってしまったんですね。
営業成績は残していたので、人事には「海外事業開発の部署に行きたい」と伝えましたが、人事からは「あと3年は待ってくれ」と言われて、自分としては3年も待てないという気持ちが強くなりました。
ご本人
ご本人

大手企業から退職!自分のやりたいことができるスタートアップ企業に転職

インタビュアー
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いろいろな経験を積ませたいという意図があったのかもしれませんね。
そこで、すぐに会社を辞めることを決めましたか?
いえ、しばらくは悩みました。
会社を辞めようかなと思っていたタイミングで、知り合いが立ち上げた物流テックの会社に誘われました。いわゆるスタートアップ企業で、今後海外展開も視野に入れているので、海外での事業開発を手伝ってほしいという話でした。
商材もIT分野の内容だったので、ITと海外事業という自分の希望にマッチした内容です。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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スタートアップ企業だとやりがいがありそうですね!即決したんですか?
それでも、1か月くらいはどうしようか悩みました。自分の中では「せっかくこの会社に入ったのに、ここで辞めて良いのか?」という葛藤はありました。
最終的には自分がやりたいことができる環境ということで、転職を決めました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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大手IT企業からの退職をすぐに決めることはできないですよね…。
退職の手続きはすんなりといきましたか?
いえ、けっこう大変でした。
2月頃に退職の意向を伝えたのですが、会社から強く引き留められました。上司や人事からは「希望の部署に異動させるから残ってほしい」とも言われましたが、その時点ではもうスタートアップ企業に転職すると腹が決まっていたので、何を言われても自分の気持ちは揺らぎませんでした。結局、3月末で退職しました。
ご本人
ご本人

起業の準備でアメリカへ!いずれはグローバルに事業を展開したい

インタビュアー
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優秀な社員を手放したくないという気持ちだったのでしょうね。
それでは、退職してから現在までの流れを教えてください。
物流テックの会社に転職して、最初は営業組織の立ち上げを行いました。自分のプレーヤーとしてテレアポもしながら、トークスクリプトの整備や営業先のリスト整備などもしていました。
1年ほど経ったとき、コロナの影響で海外展開はもう少し先にするという経営方針に変わりました。メインの商材もITではなく人材系のビジネスに重点を置くということで、そうなると、自分の考えるキャリアとは違ってきてしまうので、退職することにしました。退職したのはつい先日です。
今は知り合いから業務委託で仕事をいくつかもらっています。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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そうだったんですね。
最後に今後の展望を教えてください。
やっぱり海外で事業展開をしたいという思いはあります。
それと、いつかは自分でビジネスをやりたいと考えています。まだ、明確に「これをやる」と決めているわけではありませんが、小さい頃から周囲に経営者が多かったので、なんとなく漠然と自分も経営者になるんだろうなという感覚が昔からありました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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なるほど。起業したらどのような事業をする予定なのですか?
起業の準備も含めて、近々アメリカに行く予定です。アメリカには友達も多いので。アメリカでビジネスをやりたいという気持ちよりも、いずれはアフリカなども含めてグローバルに事業を展開できたらいいなと思っています。
ご本人
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インタビュアー
インタビュアー
お忙しい中、ありがとうございました。さらなる活躍を応援しています!