インタビュー概要

2017年3月入社。京都大学卒業。大学4年時の就職活動はうまくいかず、卒論の準備もできていなかったため1年留年し5年生時に再度就職活動。
やりたいと思える仕事が特になく、少しでもクリエイティブな仕事と思い関西のWeb制作会社にディレクターとして就職。会社の体制への不満から転職活動をはじめ、都内のWeb制作会社へ転職。

退職者情報

職種プロジェクトマネージャー
最終学歴京都大学卒
きっかけチームとしての一体感を感じられない業務分担
決め手転職活動本格化のために退職を決意

退職企業情報

業界IT業界
規模小規模
上場有無非上場

インタビュー

インタビュアー
インタビュアー
今回はインタビューへのご協力ありがとうございます。緊張しているかもしれませんが、後から言い直しするとかもまったく問題ないので、よろしくお願いします。
まずは学生時代のことを教えてください。学生の時に特に力をいれていたことなどはありますか?
特にこれに打ち込んだというものがあるわけではないですが、大学の自治寮の運営をやっていたり、京都の有名なゲームセンターでアルバイトをしていたりしました。自治寮は京大特有の学生だけで運営する寮ですが、私はすごく熱心だったわけでもありませんでした。

ご本人
ご本人

就活&卒論のために敢えて留年を選択

インタビュアー
インタビュアー
“無理に「学生時代にこれやっていました!」というよりもリアリティがありますね。
就職活動はどんな風に進めたんですか?”
もともと、いわゆるアニメオタクだったのでアニメやホビー関係の会社を受けていましたが、募集枠も少なくうまくいきませんでした。
他に行きたい業界もなく、卒論の準備も十分にできていなかったので、留年することを決めました。4年生の夏ごろだったと思います。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
けっこうあっさりと留年を決めているんですね。驚きです。
2度目の就職活動はどうでしたか?
二度目の就職活動では出版業界志望でしたが、それほど熱心に活動できず、うまくいきませんでした。夏頃に「これはヤバい」と思い、東京で1か月シェアハウスを借りて就職活動もしていました。新卒紹介の会社経由で受けたこともありました。ただ、特に行きたい会社があったわけでもなく、たぶん面接でもそういう雰囲気が態度に出ていたのだと思います。
結局うまくいかずに京都に帰ってきて見つけたのがWeb制作会社のディレクターの仕事でした。Webに興味があったわけではないですが比較的クリエイティブな仕事かなと思い受けてみるといきなり社長面接で内定でした。自分では落ちたかなと思ったのですが。
ご本人
ご本人

全くの初心者からのスタート 3か月の研修を経て配属

インタビュアー
インタビュアー
落ちたと思ったのに内定というのは、なんだかちょっと複雑ですよね。
内定者のうちに研修などもありましたか?
複雑と言うか、驚きでした。でも、他に内定もないし、とりあえずここに行こうとすぐに決めました。
内定者のうちには特に研修らしいことはなく、入社後に一からみっちり研修でした。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
入社後の研修の期間や内容について教えてください。
最初の3か月は座学が中心でした。
最初はWeb制作に関する基礎知識の本を読みながら自分でやってみて、わからなかったら先輩に聞くような感じです。
そのあとは提案書作成やケーススタディが中心でした。同期はディレクターが1人いましたが、会議室に集まって一緒に研修を受けるようなことはほとんどありませんでした。
次の3か月はチームのアシスタント業務をしながら仕事を覚えていき、入社後6か月からはノルマを持って仕事をしていました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
入社半年でノルマもあるんですね。
Webディレクターって会社によって仕事のやり方も様々だと思うのですが、具体的にどんな仕事だったのでしょうか?
Web制作はデザイナー、エンジニア、ディレクターの3つの仕事があるのですが、デザイナーとエンジニアがやること以外はすべてやっていました。
具体的には営業や制作の進行管理などです。
ご本人
ご本人

会社を辞めようと思ったきっかけは「チームでの達成感」

インタビュアー
インタビュアー
デザイナーとエンジニア以外は全部ですか・・・大変そうですね。
ここからいよいよ本題ですが、会社を辞めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
徐々に案件がとれるようになって、1年目の終わりにはノルマも達成できたのですが、その後いくつかの案件でトラブルもあり、Webディレクターの仕事もつらいし、会社の体制にも不満を感じるようになりました。効率性を重視する会社だったので、デザイナーやエンジニアと一緒につくりあげている達成感がなかったのも理由です。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
チームでの達成感がないのは辛いですね。孤独感もありそうですし。
先ほどは辞めようと思ったきっかけをお聞きしましたが、そのきっかけ以降、さらに辞めたい気持ちが増すような出来事などはありましたか?
1年目の3月頃に自分で提案書作成もおこなった大きなプロジェクトが決まったのですが、7月頃に別の担当案件でトラブルが起き、楽しみだったプロジェクトから外れることになりました。私はすごく思い入れのある仕事だったのに、後任にメンバーはプロジェクトに対して思い入れがない態度だったことで残念な気持ちが強かったです。
あとは、自分がとってきた案件でも、忙しいと上司から「他の人に回したら?」としか言われないことは不満でした。お客さんは私を信用してくれているのに、簡単に他の人に任せるという気持ちにはなれませんでした。
その頃に“辞めたいオーラ”みたいなものを出していたら、上司から「別の部署へ異動してみる?」と言われ、社長直下の部署へ異動することになりました。そこから社長とぶつかるようになり、社長も私に雑務を押し付けるような感じになって、徐々に関係が悪化していきました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
部署を異動してもさらに社長とぶつかるようになるのは、気持ち的にも厳しいですね。
退職を決意した瞬間のことは覚えていますか?

転職先が決まる前に退職を決意

“転職活動で1社だけ気になった会社を受けて、最終面接の前に会社には辞めると伝えました。東京で転職をしようと思っていたので、どうせ東京にいくなら早く辞めた方が良いと思ったからです
転職活動はしっかりやっていたわけではなく、大学の先輩に会社のことを相談したときに「転職した方がいい」「東京に来た方がいい」と言われ、転職サイトに登録し、スカウトのメールを見ているという感じでした。今の会社は説明会を聞いて良い会社だなと思って受けてみることにしました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
転職が決まる前に退職を決意されたんですね。
無事に転職先が決まったということですが、現在のお仕事について教えてください。
前職と同じWebディレクターの仕事ですが、前よりも金額など規模が大きいことが大きな違いです。
あとは、前職では感じられなかったチームとしてつくりあげている感覚が今はあります。
ご本人
ご本人

いずれはプロジェクトオーナーになって社会課題の解決を目指したい

インタビュアー
インタビュアー
前と同じ仕事でも、今回はチームとしての一体感があるのは、転職理由の一つが満たされたってことですね。それは良かった!
ところで、今後のキャリアの展望としてはどんなことを考えていますか?
将来的には日本の社会課題にコミットできる力が欲しいと思っています。そのためには会社や組織をつくる力が必要なので、いずれはどこかの会社で事業責任者やサービスのプロジェクトオーナーになりたいです。
事業責任者になることを考えると、今の自分には足りないのは成果にコミットすること。Webディレクターは納品したら終わりになってしまい、そこからお客さんのWebサイトを経由してどれだけ売上があがったかとか、そういった部分にはコミットできていません。
あとは部下のマネジメント経験もないので、マネジメントの経験も必要になってくると思います。
実は今の会社からも転職を考えていて、近々転職予定先の面接もあります。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
次の転職も検討中なんですね。良い結果になることを願っています。
最後に、早期離職について思うことや感じることなどあれば、お聞きしても良いですか。
私はその会社で学ぶことがない、メリットがないと感じれば辞めてしまうタイプの人間なので、早期離職も悪くないと思っている会社の方が合っているかもしれません。キャリアアップのために辞めるのは仕方がないことだと思います。
一方で、その会社で頑張りたいと思っている人たちに対しては会社として適正な給料や地位を与えてあげることも、会社としては必要なことだと思います。
ご本人
ご本人
インタビュアー
インタビュアー
お忙しい中、ありがとうございました。転職活動頑張ってください!