コロナ禍で旅行業界へ就職　入社後1年間は休職扱いで初配属は旅行と無関係の出向先

サークルとアルバイトが中心の「ザ・大学生」という感じの生活をしていました。
運動系サークルのマネージャーをやっていました。真面目なサークルで練習は結構本格的でしたね。
一緒にマネージャーをしていた友人と約4年、日本料理店で接客バイトをしていました。アルバイトが一番楽しかったです。

実はインターンにはいかなかったんです。周囲は3年生の夏頃からインターンに行く人が多かったんですが、私は3年生の3月頃から説明会に参加しました。合同説明会は大学で開催しているものだけでした。面接は4月の終わり頃から行き始めました。
最初から旅行系の業界に行きたかったのですが、一応ほかの業界も見よう思い学校主催の合同説明会にも参加しましたが、やっぱり旅行業界がいいなと思いました。

就活を意識し始めた頃からです。学生時代にも旅行が大好きだったので、自分がワクワクできるのは旅行しかないなと。自分が楽しいと感じることを仕事にしたいと思いました。

大手の旅行会社はほとんど受けました。特に海外旅行に力を入れているところが良いなと思っていたので、説明会や面接に行って「ちょっと違うな」と思った会社にはいかないという判断をしていました。自分の能力の範囲で受けられるところということで比較的絞りました。
ベンチャーの旅行会社も受けて自分のマインドと合う会社もありました。面接に来ている学生や面接官など、周囲と合うかどうかは意識していましたね。
就活を苦しいと感じることはなく、どちらかと言うと楽しんでいました。

旅行業界は面接を4社受けて、1社は途中辞退、2社から内定が出ました。途中辞退した会社は大手だったんですが、体育会系の雰囲気を感じて辞退しました。

一次面接の段階で「自己PRを動画で撮影してください」と言われました。そのときに「一次面接で動画？」と思ってしまいました。採用の方法が違うと会社の考え方が違うんだなと感じて、自分がここでできるのかと不安がよぎってしまいました。
ほかに親戚が勤めている会社で別の業界の面接を1社だけ受けましたが、圧迫面接っぽく感じてしまい、やっぱり自分には旅行業界だなと思いました。

すごく単純なんですが……親に相談したところ「やっぱり安心できるのは大手かな」と言われたのが大きかったです。
私としてはどちらに対してもポジティブな印象は持っていたので、最終的には大学まで出してくれた「両親が喜んでくれる」「自分も納得できる」という思いで大手を選びました。

6月末か7月頃だったと思います。内定が揃ったのが6月中旬くらいでした。
ベンチャー企業からはもっと早く内定をもらっていたので、ベンチャー企業にはかなり待ってもらいました。

ありました。内定者実習は希望者のみだったのですが、全員が希望したのかどうかはわかりません。実習の配属先は希望者が各々住んでいるエリア近辺に配属が決まっていました。

8月から11月頃までが実習だったと思います。期間は「何月まで」というふうに自分で選べました。
私はコールセンターの配属でオペレーターをやっていました。

卒論との兼ね合いもありましたが、旅行に行きまくりました！

卒業直前の2月頃に内定者向けの旅行があり、それが終わったタイミングでコロナが流行り始めました。
内定者のコミュニティサイトみたいなものがあり、そこで内定者に向けての情報が発信されたのですが、社員の方もよくわかっていない状態だったと思います。
「内定者の皆様には申し訳ないけど、もう少し待ってください」と言われました。あの時の状況だと仕方ないと思います。
入社1～2週間前に入社式開催の連絡が来ました。

入社式はリアル開催で同期は数百人いたと思いますが、コロナ対策をしながら約15人ずつ行ないました。参加できない人はオンラインでの参加でした。

4月1日に入社して、そこから1年間休職でした。

そうなんです。精神的にキツかったのは、いつまで休職期間もわからないまま、どんどん休職期間が延びて、最終的には1年間休職になったことです。
最初は「まずは1か月くらいお休み」と言われていました。それがだんだん延びていきました。同期とは連絡を取り合っていましたが、会社からは3日前に連絡がくることもありました。

課題はなかったんですが「オンライン講座（旅行関係の資格）を開催します」という案内はありました。あくまで希望制でした。
お休み中は研修がない代わりに自分で勉強していました。私は内定者実習中の教材があったので、そのときの教材を使って内定者同士で勉強をしていました。
こんな状況でしたが、辞める人は意外と少なかったです。

満額ではありませんが、たぶん半額くらいは出ていたと思います。

1年目の3月頃です。旅行業とまったく関係のない会社に出向が決まったときに、辞めるなら今だなと思いました。最初の配属先が出向先で、出向先は政府の給付金などを扱う事務局でした。

辞めなかったのは内定者実習が大きいです。内定者実習の期間がすごく楽しくて、あれを経験するまでは頑張ってみようと思いました。旅行業に携わっているのはすごく楽しかったので、そのためにもう少し頑張ろうと。
内定者実習をしていなかったら旅行会社に入っている実感もなかったと思います。

ほとんどずっと辞めたいと思っていました。決断したのは出向先で約半年経った9月頃です。「とりあえず半年と思っていたけど、半年経つから辞めよう」と思いました。出向期間が1年延びると決まったタイミングですね。

めちゃくちゃ大変でした。9月頃から体調を崩し始めたんです。救急病院にも運ばれて精密検査をしても異常がなくて、原因不明の体調不良で不安に思っていました。
その状況を会社に話したところ、いろいろと考えてくれて「こういう働き方は？」と提案してくれましたが、最終的には12月に辞めることを決断しました。

11月には「来月辞めます」と伝えて辞めました。会社側もここまでやって難しいならと言ってくれました。仲いい感じでの別れでした。

失業給付金が出るまで3か月はアルバイトができないと言われたので、それは律儀に守っていました。また、体調を崩したことがきっかけで、パートナーに心配され結婚することになったので、結婚の準備などをしていました。
給付金がもらえるようになってから、結婚生活がスタートして体調もだいぶ良くなってきました。失業給付金をもらいながらハローワークで転職活動をしていました。
最終的にはパートでハローワークを通じて就職しました。週2回くらいのパートを今も続けています。パートとクラウドソーシングの仕事をしています。

歯科助手のパートをはじめて、専門的な領域も経験させてもらったので、もっと関わりたいなと思うようになりました。そのため、歯科関連の資格を取得してできることを増やしたいです。

旅行系は今のところ考えていません。いま聞かれるまで、旅行業に戻るということを考えたことすらありませんでした。かといって旅行が嫌いというわけではないですし、旅行会社を辞めたことも後悔はしてないです。