インタビュー概要
国立大学の大学院を修了。男性。理系が得意だったのと、工学全般を学んでいれば就職にも役立つと思い、大学院まで工学系の学びをしていた。大学4年生までラクロスに熱中しており、大学院1年生の頃に参加したインターンシップで働くことを意識し始めた。
新卒で大手IT企業のSE(システムエンジニア)職に就いたが、コロナ禍での入社だったので、会社との繋がりや同期との繋がりを構築するのに苦戦した。入社後のギャップ、配属後のギャップ、本格的に残業をするようになってからのギャップと、段階的に遭遇したギャップが退職のきっかけになった。副業が解禁された会社だったので、副業をする中で「これをやりたい」と思う仕事と出会ったことが退職の決め手になった。
現在はウェブライターとして活動しており、楽しさと自由と社会への貢献を大切にしながら、自分に性に合う士業の領域を追求していこうと考えている。
退職者情報
職種 | SE(システムエンジニア) |
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最終学歴 | 国立大学大学院 |
きっかけ | 入社後のフルリモート研修→配属後のギャップ |
決め手 | やりたいことが見つかった |
退職企業情報
業界 | IT |
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規模 | 大企業 |
上場有無 | 上場(プライム) |
インタビュー
インターンシップで感じた社会人のリアル
インタビュー 野村
本日はよろしくお願いいたします!大学院まで勉強をされていたということで、まずは学生時代のことを教えてください。
明確に「何をしたい」というのがなかったのですが、理系が得意だったので、工学全般を学んでおけば将来はその学んだ中からどこにでも行けると思い、理工系の学部に進学しました。IT・土木・建築を広く学んだ結果、大学院では土木とITを組み合わせた学びを深めることにしました。大学院時代はざっくり言うと、地震の被害データを統計分析を元に明らかにする研究をしていました。
ご本人
インタビュー 野村
興味がある領域が見つかって良かったですね!その他、学生時代に力を入れていたことはありますか?
大学院への進学率は95%くらいなんですけど、推薦で行ける確率も高いということを知っていたので、ずっとラクロスをやっていました。4年生の12月くらいまではラクロスに熱中していたので、学部生時代は就活もやってなかったです。今になって考えると、このタイミングで就活をやっていなかったことが、就活で失敗した一因かなと思っています・・・。
ご本人
インタビュー 野村
なるほど、ラクロスに熱中していたんですね!就活に関しても後ほど聞きたいのですが、その前に、工学系の学びを進めていく中で土木とITを組み合わた領域に向かっていった理由を教えてください!
まず、統計分析に興味がありました。その中で、土木領域の分野では、地震の被害に遭ったデータと遭ってないデータを比較して被害曲線を描いていくというのが面白いなと思って、その領域の学びをすることにしました。あとは、東日本大震災の時に苦労した経験もあったので、役に立つことができそうだなと思ったのも理由です。
ご本人
インタビュー 野村
興味と経験がマッチする領域を見つけることができて良かったですね!先ほど、「ラクロスに熱中して学部時代はほとんど就活をしていなかった」というお話がありましたが、そこについてもお聞かせください!
4年生の12月までラクロスをやって、3月から研究室に配属だったので、就活をやっている人なんてほとんどいなかったですね。大学院に進学してからすぐに、インターンシップへ行くための準備をしていました。面接も、4~5社くらいは受けたと思います。インターンシップでは鉄道会社で土木の領域の仕事を経験しました。
ご本人
インタビュー 野村
インターンシップで土木の仕事をされて、どのようなことを感じましたか?
インターンシップに行ってみて、「あれ、自分は仕事で土木をやりたいのかな?」と思いました。あとは、「大企業や知名度のある会社がいいのか?」「自分は東京に住みたいのか?」などの問いを立てるようになりました。いろいろな気づきを得たり、リアルをお話をしてもらう中で、考えるきっかけをくださったことに感謝しています。インターンシップに行った後は就活をスタートさせたんですが、勤務地や仕事内容を踏まえて、SE(システムエンジニア)と建設コンサルタントに絞り込みました。数社しか受けなかったんですけど、ありがたいことに内定はすぐに頂けました。
ご本人
学生と社会人のギャップを感じて『働く』を考えるようになった
インタビュー 野村
ありがとうございます!お話を聞いていて、インターンシップが今に繋がる分岐点だったのかなと感じました。インターンシップで土木の仕事を経験されて、「土木の仕事でいいのかな?」と思うようになった背景も気になりますので、教えてください!
大学院で学んだことが仕事に直結するわけではないというのが1つと、現場の声を聞いていると「人間関係がつらい」という声もありました。そこで、仕事と研究って全然違うんだなと思いました。それが、自分にとっては思っていたことと現実のギャップに繋がりました。
ご本人
インタビュー 野村
両方とも興味深いですね・・・。やはり、仕事と研究は違ったんですね。
違いましたね。現場に出るというよりは、もらったデータを活かして価値を提供するということをやっていたので。そのギャップに直面したことで、建設コンサルタントという道を見つけることができました。ただ、建設コンサルタントはとにかく激務であるということを聞いたので、どうしようと思いながら「働くって?」ということを考えるようになりました。その時期はすごい悩んでいました。
ご本人
インタビュー 野村
その悩みの背景には、人間関係のギャップもあったわけですよね?
はい・・・。人間関係だけではなくて、ワークライフバランスと言うんですかね、転勤とか通勤面などの条件も含めて、考えるようになりました。
ご本人
インタビュー 野村
インターンシップに行ってる時に聞いたインパクトのある言葉はありますか?
「うちの会社は良いところと悪いところがしっかりとあるから、ちゃんと見とけよ」と言われました。良いところで言えば、残業がしっかりと管理されていたり、年功序列で公務員的な働き方ができるところでした。一方で、「自分はこうしたい」という意見が通りにくいので、上の判断に従っていくという働き方になるということを教えてもらいました。「大企業が一概に良いわけではない」ということを感じることができました。
ご本人
インタビュー 野村
「大企業が一概に良いわけではない」というのは就活にも活きましたか?
活きましたね。視野が広がったので、それまでは見ていなかったベンチャー企業も受けてみたりしました。ただ、ベンチャー企業を受けていく中で「ベンチャーはキツいな、違うかな」と思うようになり、「大企業に入っておくのがまずは安泰だろ」という結論になったのですが、これが後々、前職を辞める原因に繋がっていきましたね。
ご本人
リモート研修が入社後のギャップを生み出した
インタビュー 野村
前職を辞めるお話に近づいてきました・・・。前職に入社された理由から教えてください!
SE(システムエンジニア)で1社と、建設コンサルタントで1社から内定をもらいました。1~2日のインターンシップには2社とも行っていたのですが、細かい部分は働いてみないとわからないなと思っていたので、仕事における自由度が大きいのと、勤務地が自由に選べる前職でSEの仕事をすると決めました。東京に住みたかったので、首都圏での勤務という部分では建設コンサルタントも良かったんですけど、転勤が多い働き方になるということを聞いたので、SEの仕事をすることに決めました。
ご本人
インタビュー 野村
ご自身の中で判断基準が明確にあったことを感じました。決断に迷いはなかったんですね。次に、入社から退職に至るまでの流れを教えてください!
入社して1年数ヶ月が経ち、ボーナスをもらって退職しました。自分の世代がちょうどコロナ禍に巻き込まれた世代で、入社して3ヶ月は誰にも会わずにリモートで研修をやっていました。配属後には、意思決定の遅さを感じたのと、事務仕事が多かったのと、プロジェクトが赤字事業だったのでやりがいを感じなかったのと、プロジェクトの規模が大きすぎて、自分の仕事が何に繋がっているのかがわからなくなっていきました。楽しい部分はあったんですけど、「もっと働き方ってあるんだろうな」と考えるようになりました。副業はOKだったので、8ヶ月目くらいからウェブライターをやるようになり、「これは楽しいな」と感じました。パソコンとネットワークさえあればどこでも働けるし。ウェブライターでも食っていけるだけの稼ぎを得るようになったので、本業を辞める気持ちが大きくなっていきました。あとは、FP(ファイナンシャルプランナー)とか簿記とかの勉強をしていく中で、士業をやっていきたいなと思うようになりました。
ご本人
インタビュー 野村
今後やろうと思っていることが、これまで考えてきたことと変わっていった過程を垣間見ることができました。入社後3ヶ月のフルリモート研修は、コロナ禍だからこその経験で、各社苦労していましたよね。その時の会社との関わり方とか、同期との関わり方について教えてください!
約200人の同期がいました。グループワークもリモート上でやるんですけど、毎回メンバーが変わっちゃうので、「この人とずっと一緒にいる」というのが一切なかったです。なので、気軽に「ご飯行こうよ」という関係性になることはなかったですね。ここはちょっと残念でした。リモート研修中は会社との繋がりもほとんどなかったので、配属されてからやっと「こういう人がいるんだ」と気づいた感じでした。配属後のギャップは非常に大きかったです・・・。正直言っちゃうと、研修期間は自分の中ではお遊び期間だと思っていました。
ご本人
インタビュー 野村
会社との繋がり、同期との繋がり。両者の大切さを感じるお話でした。研修期間と配属後のギャップについて、詳しく教えてください!
入社後3ヶ月間の研修はフルリモートで、配属後は出社だったので、通勤が負担に感じるようになっていました。配属後2日目くらいにオンライン飲み会があったんですけど、顔を隠してミュートになっている人が多かったんです。打ち解ける機会がなくてつらかったですし、オンライン飲み会でも会社の中では画面をオフにしないといけないルールがあったようで、みんな残業していたんでしょうね。
ご本人
インタビュー 野村
配属後のギャップは、早期で会社を辞めるという観点ではインパクトが大きかったですね・・・。
大きかったですね・・・。会社としても、フルリモートで入社後の研修をしたことがなかったので、同期との繋がりを無理矢理にでも作ってくれてはいました。1週間に1回は同期でミーティングする時間を設けてくれていたんですけど、配属後のギャップに関しては、そのミーティングの機会で他の多くの同期からも出ていた話でした。
ご本人
副業によって得られた『働く楽しさ』
インタビュー 野村
コロナ禍でいろいろな会社が苦労していた部分を体感されたんですね。働いていく中で副業を始められたり、新しいことに挑戦する姿勢があったように思います。「この仕事だけをやり続けるのではダメだな」ということを考え始めるきっかけもあったと思いますが、そのあたりのお話も聞かせてください!
その仕事をやり続けていくと、プロジェクトマネージャーになっていくのが基本的な展望でした。近くにいる上司の姿を見ていると、残業100時間とかでエグい状況でした。夜勤じゃないのに、夜中の2時とかにチャットが飛び交ってることもあったりして、「このままこの会社にいたら自分は潰れてしまうんじゃないかな」と思いました。スキルや収入とかは申し分なかったんですけど、ワークライフバランスの不安と将来の怖さみたいなものがありました。
ご本人
インタビュー 野村
先輩や上司の方が過酷な就労環境の中で言っていた言葉などで、覚えていることはありますか?
「うちの会社は残業で働くスタイルだから」と、とある管理職クラスの上司に言われました。一方で、今でも連絡を取っている2世代上の先輩もいました。その方は自分と同じような思考を持っていて、マネジメントをやりたいというよりはプログラミングを極めたいと思っているようでした。なので、「プロジェクトマネジメントはやりたくないから、転職か部署異動をしようと思ってるよ」ということを話していました。
ご本人
インタビュー 野村
良くも悪くも、気づきを与えてくれた2名からの言葉ですね。「この会社で働き続けるのか?」と考え始めたのは、入社してからどのくらいのタイミングでしたか?
9月までは残業0時間の期間だったのですが、10月以降は残業が解禁されて、さらにそこからギャップを感じるようになりました。残業が解禁されてからは、プロジェクトの一員として仕事が振られるようになりました。OJTの方の仕事もいっぱいいっぱいだったので、その方の仕事を補佐しながら、月に40時間の残業はコンスタントにありました。OJT担当の方が60~80時間の残業で、その上の方になると80~100時間の残業という状態でした。
ご本人
インタビュー 野村
副業を始めたタイミングでは、会社を辞めることを決めていたんですか?
その頃は会社を辞めたり、フリーランスになることは決めておらず、キャリアの選択肢を広げる行動をするために動いていた感じです。ただ、大学院時代からフリーランスで働けるようになりたいとは思っていました。当時は『夢の働き方』みたいな印象で、「自分みたいにスキルがない人じゃ無理だろうな」と思っていましたが、実際にやってみると「意外とできるかも」と思うようになっていきました。
ご本人
インタビュー 野村
ウェブライターの副業は、どういう始め方をしたんですか?
最初はクラウドソーシングサイトに登録して、体験談を1,500字で300円みたいな案件から始めました。案件をこなしていって、大手サイトにも寄稿したりするようになりました。文字単価も上がっていって、時間と対価が見合うようになっていきました。
ご本人
インタビュー 野村
最初はお小遣い稼ぎみたいな感じだったんですね。副業をやっていく中で会社を辞める意思決定をされたと思いますが、背景にはどんな要素があったんですか?
副業を通して楽しさと自由さを感じられたのは、会社を辞める意思決定に大きく影響したと思います。納期さえ守れば自分の生活をコントロールできるので。大学院時代に論文を書くのが好きだったことは、ウェブライターの仕事が自分に合うと感じられた要因だと思います。税金の記事とかも書くんですけど、正確さが求められるというのも自分の性に合ってるなと感じる部分ですね。例えば、『8%』と書くべき部分に『10%』という誤った情報を書いてしまうと、クライアントから「そういうの本当に気をつけてください」と言われたりするので。そういう細かい部分を気にしながら記事を書けているのは、大学院時代に論文を書いてきた経験があるからだと思っています。
ご本人
「やりたい」と思える仕事と出会ったことによる変化
インタビュー 野村
楽しさ、自由さ、性に合う・・・。『働く』を考える中で大切なキーワードが出てきたと思います。本業と副業を同時にやっている状態から、副業を本業にしていこうと思った分岐点のお話を聞かせてもらってもいいですか?
自分の中で、会社を辞めるというのは大きな決心でした。早期離職するとも考えていなかったですし。ただ、副業をしていく中で、「自分がやりたいのはこっちだ」と思うようになり、初めて自分の中でこんなに大きな決断をしたなと感じています。背景には環境もあって、今も実家に居させてもらっているし、友人も近くにいますし。そういう環境面の支えがあったおかげで、会社を辞める決断ができました。
ご本人
インタビュー 野村
前職も実家から通われていたと思いますが、会社を辞めることに関して、親御さんからの言葉はあったんですか?
結構ありましたね(笑)。保険制度のこととかは言われました。ただ、会社を辞めてから社会保険制度について理解できたんですけど、会社にいることの恩恵もある一方で、会社にいるだけではもったいないこともあるということに気づけました。それもあって、税理士に興味が湧いたりもしていますし、そういう知識を持った上で改めて会社に務めるのもいいなとも思っています。
ご本人
インタビュー 野村
会社を辞めると決めた瞬間があると思います。会社を辞める決め手は何でしたか?
「これをやりたい」という気持ちですね。リスクはあるんですけど、ウェブライターをやっている方が、自分の将来が明るくなる気がしたんです。本業では、自分の明るい将来が見えなかったので、それが決め手になりました。さっきお伝えした自分と合う先輩にも相談して、客観視してもらった上で「それならいいと思うよ」という声ももらえたので、「よし!」と思うことができました。
ご本人
インタビュー 野村
なるほど、会社を辞める決断をしてから辞めるまではどのくらいの期間がありましたか?
2ヶ月くらいでしたね。人事もしっかりしてる会社なので、会社を辞めることを伝えたら引き留められたんですけど、「自分の道はこうなんで」と話したら理解してくれました。
ご本人
インタビュー 野村
ウェブライターをやっていくことに対する明るい気持ちが大きかったと思うんですけど、会社を辞めることに対するマイナスな側面はあったんですか?
給与面の不安はあったんですけど、ありがたいことに実家に住み続けられるという環境もあったので、それは大きかったです。月に5~10万円を稼ぐことができれば生きてはいけるし、それは確保できるとわかったので、特にネガティブな要素はなかったですね。自由に時間を使いながら資格も取得していきましたし、それがウェブライターの仕事に活かせたり実生活にも活かせているので、会社を辞めて2年くらい経ちますが、展望が開けているなと感じています。
ご本人
インタビュー 野村
お話を聞いていて、明るい未来を描けていることを感じました!ちなみに、前職の会社に対するマイナスな気持ちはあるんですか?
部署異動はそう簡単にできないのは当たり前ですし、仕事の束縛は激しかったです。自分のやりたいことがやれなかった状況はありました。上司の意見をそのまま聞きながら仕事をするしかなかったので。エクセル作業も多くて、マクロを入れたら効率化できる作業があったんですけど、上司からは「時間があったらね~」という言葉しかもらえなくて、改善することができませんでした。上司も自分のことでいっぱいいっぱいで、部下を指導したりマネジメントする時間もなかったんだと思います。
ご本人
確立されていった仕事観
インタビュー 野村
上司の方も80時間の残業をしていたら、自分のことで手一杯になりますよね・・・。どんなピースが揃っていたら退職しなかったと思いますか?副業もOKな会社で、働きながら副業でウェブライターをやることもできたと思うので、お聞かせください!
関わっていたプロジェクトが赤字で、自分の中で理解ができなかった部分が多かったです。会社が大きすぎるので、いろいろな事情があったと思うんですけど、「このプロジェクトをなくせば黒字になるじゃん」と思ったり・・・、これは大手ならではなんですかね。「あれっ?あれっ?」と思うことが多くて、ストレスが溜まっていました。そういう部分もコントロールしたくなって、裁量が欲しかったんだと思います。ウェブライターだとシンプルで、「得た収益から必要経費を引いた分が利益になる」という一連のサイクルがあり、それが会社で実現しないのはなんでなんだ・・・という想いがありました。面白かったのが、本業では隣の席にフリーランスの方がいたんですけど、「この会社の管理職は何もわかってない」「なんでクライアントにあんなことを言うんだろうね」「クライアントに振り回されなくていいのに」ということを言っていたんです。
ご本人
インタビュー 野村
そのフリーランスの方はどういう役割を担っていたんですか?
いわゆるPMO的な役割で、プロジェクトを効率的に回すためにいるような人でした。その方はとても優秀な方で、収入も良かったですし定時でいつも帰ってました。その方から生々しい話をたくさん聞かせてもらいましたけど、「フリーランスっていいな」と思うことが多かったですね。
ご本人
インタビュー 野村
身近にそういう方がいたのは大きかったですね。会社を辞めてから今に至るまでのお話も聞かせてください!収入の伸びとかも気になりますね・・・、お話できる範囲で大丈夫です。
ウェブライターとしていろいろな案件に携わってきました。直接企業様と契約を結ぶこともできるようになりましたし、ウェブライターと関係ないガソリンスタンドでのアルバイトもやってきました。社会保険に入れましたし、セルフスタンドだったのでラクでしたし、給与所得控除の勉強もしていたこともあって税金がかからない程度に働いたりした年もありました。前職で働いていたら経験できない働き方ができていると感じます。
ご本人
インタビュー 野村
いろいろな実験をしているような感じですね。年収自体は下がったんですか?
年収は下がっていると思いますが、所得で見たら大きな差はないと思います。
ご本人
インタビュー 野村
フリーランスとして働く中で感じることはありますか?
稼ぐ手段はいくらでもあると感じています。嫌なことに耐えながら仕事をするのも、耐えられるならいいと思うんですけど、やってみたいことがあるなら切り替えてみてもいいんじゃないかと思うんです。切り替えた後に「やっぱりこっちをやってみたい」と思えば、またそっちの道に行けばいいですし。意志さえあればチャンスはたくさんあるので、リスクを取って決断してもいいのかなと思っています。
ご本人
インタビュー 野村
今後の展望としては、どんなことを考えていますか?
今は税理士が一番やってみたいことですし、社労士とか司法書士とかの勉強をしていこうと思っています。そのような資格を取ると、ウェブライターの仕事でも単価が上がったりするので、さらに選択肢は広がっていくと思っています。税理士事務所に正社員で合格したこともあったんですけど、ウェブライターをやりながら正社員で働きながら税理士の勉強をするのが時間的に厳しいと思ったので、その会社は辞退させていただきました。「うちで働くなら、まずは税理士の資格を取ってからの方がいいと思うよ」ということも言っていただいたので、今は税理士の勉強をしながらウェブライターをしています。お金にそんなに執着があるわけではないので、やりがいを持てる仕事を選択し続けていこうと考えています。
ご本人
インタビュー 野村
最後に、仕事観について教えてください!これまでの人生の中で、仕事観がどんな風に変化してきたのかが気になったので。
学生の頃は、生きていくために仕事をして、嫌なことがあっても定年まで働き続けると思っていました。ただ、前職に入社してからいろいろなものに触れて、働きやすさを重視してチャレンジできることを知りました。また、ビジネスマナーも崩壊している印象があるんです。服装とか挨拶とかを含めた価値観も変化して、「当たり前という価値観を疑っていいんだ」ということにも気づけました。
ご本人
インタビュー 野村
「仕事はこういうもの」と思っていたけど、チャレンジしてみると意外と前に進めることもあるということに気づけたんですね。
「これが正しんだ」と思い込まされていたのかもしれないですし。
ご本人
インタビュー 野村
とはいえ、未来に対して不安なことはありますか?
人との繋がりは薄くなってきちゃったと思います。人との繋がりがないことの寂しさはありますね。パートナーを探す時にも、「自分みたいな生き方を受け入れてくれるのかな?」という不安もありますし。
ご本人
インタビュー 野村
そこは徐々に解消する動きをしていくんですね。
行動に移したいと思っていても、行動に移せていない部分も大きいですね。「友達は2~3人いれば十分」ということを読書でインプットしてからは、「大切な人との繋がりは大切にしよう」ということは特に考えるようになりましたね。とはいえ、繋がりをアップデートすることも大切だと思うので、それはこれから動いていこうと思っています!
ご本人
インタビュー 野村
「自分1人で生きていく」という感じではなくて、いろいろな人との出会いを大切にしながら世の中に貢献していこうという気持ちを感じたので、応援したいなぁと思いました!赤裸々にいろいろと語っていただき、本当にありがとうございました!