手に職をつけたくて文系からSEへ就職も、自分に向いてないと感じ退職　2017卒女性

学校の授業とアルバイトに加えて、音楽関係のサークル活動が中心の大学生活でした。サークルは学内ものと学外の団体にも所属していました。

音楽活動をしていたので、最初は音楽関係やアミューズメント関係の仕事を探していました。アミューズメント業界は幅広いのでパチンコ関係の会社なども見ていました。

将来のことを考えると手に職をつけておいた方がいいと思い、手に職をつけるというとエンジニアかなと思い、文系学生のためのITワークショップに参加したところ、思いのほか面白かったのでIT系の仕事にも興味を持ちました。
そこからはナビサイトと新卒紹介の会社経由で未経験OKのIT企業をいくつか受けて、複数社から内定をいただきました。最終的に入社した会社は紹介会社経由でした。

就活そのものはそんなに苦戦したイメージはなかったですが、インターンで苦戦しました。インターンは3社経験したのですが、上司が部下に対して理不尽に怒っていて不快に感じる会社や、正直学べることがあまりなかったと感じるインターンもありました。

学べることがなかったと感じたのは、学生のインターンからの意見を集めるような内容で、私としてはもっと実務を手伝いたかったです。

入社してから6月末までが研修期間でした。マナーなどを一通り学んだあとはプログラミングの研修です。最終的にはサイトを作成して発表をするという内容の研修でした。学んだ言語は主にPHPで、ほかにJAVA、HTML、CSSも学びました。

研修の時点で自分はエンジニアには向いていないなと感じていました。HTMLやCSSなどのかたちになって出来上がりが見えるものは良いんですが、PHPやJAVAなど完成系が目に見えないものは苦手でした。

7月からエンジニアとしていくつかの案件に参加しました。最初はわからないことだらけで、何がわからないのかわからないような状態でしたが、先輩に教えてもらいながらなんとかギリギリ納期にも間に合ってしまうような状態でした。
OJT担当がいたわけではないですが、同じ部署に１つ上の先輩がいたので、その人にはよく相談していました。

最初のきっかけは会社に対しての不満ではなく、「プログラミングが自分に合っていないんじゃないか？」と思ったことでした。
仕事上はギリギリなんとか間に合っていて大きなトラブルなどはなかったですが、わからないことが多すぎて、先輩に聞こうにも先輩がいないこともあり、自分が続けるのは難しいかなと思い始めました。

人事にも「自分はエンジニアに向いていない気がする」と相談はしていましたが、大きなトラブルもないので、周囲から見ると問題がないように思えたんだと思います。あまり取り合ってもらえませんでした。

はい。最初は手に職をつけたくてエンジニアになったのですが、やっぱり自分にエンジニアは合っていないと思い、自分の性格的にコツコツと積み上げていくようなことの方が向いているので、事務職の仕事を探し始めました。
転職活動はそれほど苦労せずに3社ほど内定をもらったタイミングで会社には辞めると伝えました。

会社に辞めると言った後、事業部長と社長との面談がありました。どちらも驚いた様子で「まだ一年も経っていないんだから」と説得されました。
私としては以前から自分が向いていないと感じていることや悩んでいることなど弱音を吐いていたし、相談もしていたのですが、社長や部長にはそこまで伝わっていなかったんだと思います。

前職では調べてもこたえがでないことが多いのに、相談しても「調べてみてよ」と言われることが多かったです。最終的に細かい部分は調べるにしても、最初は解決の方向性など正解を示してほしかったです。
先輩もこたえがわからないような内容ではないので「研修やったんだからこれくらいのことはわかっているだろう」という意味で「調べてみてよ」と言ってきたんだと思います。

今は営業事務の仕事をしています。エンジニアの頃に比べると上司と仕事をする機会が多いので業務上の不満などは言いやすいです。

今後については、何か形に残るようなものづくりに携わりたいです。形に残るという意味ではプログラミングも私の中ではものづくりだったのですが、プログラミングは自分には向いていませんでした。
今の営業事務という仕事は心の平穏という意味では良いですが、AIの普及などで今後なくなっていく可能性があることを考えると正直不安はあります。なので、プログラミング以外のなんらかのかたちでものづくりに携わっていきたいと思っています。