インタビュー概要

2019年国立大学の大学院(化学・生物系)を卒業。研究内容が医薬品の基礎研究と関連が深かったため製薬業界に絞り就職活動。就活のスタートが遅れたこともあり苦戦したが大手製薬メーカーの子会社へ就職。就活がうまくいかなった悔しさと、子会社ではなく製薬メーカーで仕事をしたいという思いから転職活動を行い製薬メーカーに転職。
将来的には研究職のほかスタートアップへの転職、大学院にもどって教員の道へなど様々な可能性を模索している。

退職者情報

職種分析
最終学歴国立大学大学院卒
きっかけ子会社ではなく製薬メーカーで仕事をしたい
決め手製薬メーカーに内定したため

退職企業情報

業界医薬品業界
規模中小企業(大企業グループ会社)
上場有無非上場

インタビュー

インタビュアー
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まずは、学生時代について教えてください。
特に力を入れていたことはありますか?
大学時代はテニスとバドミントンのサークルを掛け持ちしていました。テニスサークルでは代表でもあったので、大学生の頃はサークルの活動に重きを置いていました。研究室に入る3年生の後期まではサークルとバイトが中心の学生生活でした。
正直、研究にまじめに取り組んだのは大学院に進んでからです。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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サークルにアルバイトに力を入れていたんですね。
最初から大学院への進学を決めていたんですか?
私の学校では理系学生の6割〜7割の学生が大学院に進学するのですが、私は公務員か化学の教員になるか、大学院に進むか悩んでいました。最終的には教員は自分には合わないと感じて、大学院進学を決めたのが3年生の終わりごろです。
ご本人
ご本人

20~30社受け、製薬会社の子会社に就職

インタビュアー
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そうだったんですね。
理系の中でも化学系の学部に進学した理由を教えてください。
中学生の時、先生に「化学が得意だから、そういう分野で社会に貢献してみたらどうか」と言われたことがきっかけです。また、家庭の事情もあって実家から通える範囲内の大学に絞っていたので、必然的に大学も学部も限られていました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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大学院進学後、就職活動はどのように進めましたか?
どのような業界を希望していたのでしょうか?
医薬品業界に絞って就活をしていました。
大学院での研究がバイオ系の基礎研究で、わかりやすく言えば医薬品の種を見つける研究です。研究室を選んだときは医薬品業界に行きたいという思いではなく、なんとなくおもしろそうだなと思っていました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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研究内容から業界を選んだのですね。
就職活動はいつから始めて、何社くらい受けたのでしょうか?
就活のスタートは大学院1年生の終わりから2年生になったころからスタートしました。今思うとややスタートが遅かったなと感じています。最終的には20〜30社は受けました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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内定した企業の中から前職を選んだ決め手は何だったのでしょうか?
3社から内定をもらい、その中でも研究職採用で仕事内容的にも興味があったのが入社した先でした。今思うと、製薬業界だけでなく化学系の会社も受けておけばよかったと思います。
ご本人
ご本人

社会人の基本マナーを学び、その後は現場でのOJT

インタビュアー
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就職活動に少し後悔していたんですね。
それでは、入社前後の研修について教えてください。
入社前には研修はなく、同期との交流の機会がありました。
入社後は会社の制度説明や社会人の基本マナーなどを2~3日の研修がありました。その後は現場でのOJTです。配属先は内定式の段階で決まっていたので勤務地や業務内容などはなんとなくイメージできていました。
OJT期間中、入社して1か月後くらいに3日程度の集合研修がありました。内容としては社会人の基本の振り返り的な内容だったと思います。
ご本人
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インタビュアー
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配属先の業務内容はどのようなものだったのでしょうか?
私の配属先は分析の部門でした。開発段階の医薬品の安定性を確かめることが仕事です。医薬品を分析し、安定性・安全性を確かめ、さらに分析手法を自分たちで考えていくのが主な仕事でした。配属先については私の希望通りでした。
ご本人
ご本人

就職活動の段階で「研究の仕事がしたい」という思いが強くなった

インタビュアー
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それでは、会社を辞めようと思ったきっかけは何だったのですか?
就活の時にうまくいかなかったという気持ちが、自分の中でずっと引きずっていました。希望していた研究職の仕事でも最終面接で落ちてしまうことが何度かあり、そのときに改めて「自分は研究の仕事がしたい」という思いが強くなりました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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素人質問で申し訳ないのですが、分析部門と研究職は何が違うのでしょうか?
前職も研究職ではありましたが、親会社からの受託という形式になるため、どうしても研究できる幅が限られてしまいます。ですから、入社する前から、やっぱり子会社ではなくメーカーで仕事をしたいという思いはありました。
ご本人
ご本人

子会社ではなく製薬メーカーに内定し円満退社

インタビュアー
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そうだったんですね。
転職に向けて何か準備したことはありますか?
転職するためには分析業務に関する知識やTOEICも一定以上のレベルが求められるので、そういった面の準備はしていました。すぐに辞めようという気持ちはなくて、3年くらいは仕事をしてからと思っていたのですが、思いのほか早く自分が設定した目標を達成できたこともあり、2年目の終わりくらいには転職サイトに登録しました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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仕事をしながら自身のスキルを上げていったんですね!
転職活動は大変でしたか?
転職活動の期間は1~2か月間でした。コロナの影響もあって、すべてオンラインでした。中には会社の見学に来て欲しいといわれるケースもありましたが、面接はオンラインだったので、転職活動はしやすかったです。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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大学院卒業時のように20〜30社応募したのでしょうか?
研究職の仕事は募集自体が少ないので、応募した会社も多くはありません。面接で落ちた会社もありますし、選考途中で自分から辞退することもありました。転職活動中も会社に残るべきかどうかは悩みました。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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悩みながらの就職活動だったんですね。
内定後、退社手続きはスムーズに進みましたか?
転職先に内定をもらったあと、会社には辞めると伝えました。会社の規定もあり、辞めるまで2〜3か月くらいはいて欲しいということで、退職を伝えてから辞めるまでは3か月くらいありました。特にもめることもなく円満な退職でした。
ご本人
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研究職やスタートアップへの転職、大学院で教授などさまざまな可能性を模索中

インタビュアー
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それでは、現在の仕事内容を教えてください。
今は製薬メーカーで分析の仕事をしています。分析という意味では前職と同じですが、医薬品としてすでに市場にでている薬品の原薬を分析しているので、前職とは少し異なる部分もあります。
前職の親会社に比べると会社の規模は小さいですが、子会社ではないので仕事の幅は今の方が大きいです。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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納得のいく転職おめでとうございます!
前職と現在で給与の違いはありますか?
給料は上がりました。内定が出た段階で給料の違いには驚きました。
前職は親会社の給料は高いのですが、子会社はそれほど高くありませんでした。やはり製薬メーカーと子会社だと大きな差があるんだなと感じています。
私と同じように大手製薬会社の子会社を辞めてきた人は「子会社は給料が安い」と言っていました。基本給もボーナスも今の方が高いです。
ご本人
ご本人
インタビュアー
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仕事内容だけではなく、金銭面でもプラスになって何よりです!
最後に今後の展望を教えてください。
まずは今の会社で学べることを学びつつ、しばらくは自分の可能性を試す期間だと思っています。
3年間くらいは自分のできることを試しながら、将来的に転職するのか今の仕事を続けていくのかを決めていきたいと思っています。今は分析の業務ですが、やはり研究の仕事をやりたい気持ちもあります。
ご本人
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インタビュアー
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他にやりたいことはありますか?
スタートアップベンチャーにも興味があります。ただ、前回の転職時には怖さもあって受けませんでした。ベンチャーにいくとしたら30歳になる前かなと思っているので、そうなるとあと3年くらいで次のステップを考えた方がいいかなと。
ご本人
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インタビュアー
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先々のステップアップを考えているんですね!
他にも、頭の片隅には大学院に戻って博士をとり、教授などを目指すのもありかと思っています。
ご本人
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インタビュアー
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選択肢が多く、今後どうなっていくのか楽しみですね!
本日はお忙しい中お時間いただき、ありがとうございました。