インタビュー概要

高校時代の男子バスケット部のマネージャー経験から、添乗員を目指すようになり、大学時代も国内、海外で旅行会社のアルバイトやインターン経験を積む。就職活動も旅行業界に絞って応募。
旅行会社にて手配業務や添乗員業務に携わるが、先輩からの理不尽な仕打ちや、上司の事なかれ主義で体調を崩し退職。現在は人材紹介会社にてキャリアアドバイザー業務に携わる。在職2年9ヶ月。

退職者情報

職種添乗員・事務ほか
最終学歴立教大学卒
きっかけ先輩からの理不尽な仕打ち、上司の事なかれ主義
決め手体調を崩した

退職企業情報

業界旅行業界
規模中規模企業
上場有無非上場

インタビュー

インタビュアー
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大学ではどんなことを学んでいましたか?
国内、海外含め、観光地が栄えるためには、どんなことをすればいいのかを学んでいました。
ご本人
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学生時代&就活のこと

インタビュアー
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もともと旅行に興味があったのですか?
そうではないんです。高校時代に男子バスケット部のマネージャーをしていて、合宿などの企画、手配、会計、当日の運営などをひとりで回すのが楽しくて。こんな事ができる仕事とは何か?と考えたときに、添乗員をイメージし、そこから添乗員を目指すようになりました。
ご本人
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インタビュアー
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学生時代はどんな生活を送っていたのですか?
ホテル研究会というサークルに入り、ホテルを見学したりフリーペーパーを作ったりしていました。また添乗員のアルバイトもしていました。最初は、はとバスなどの日帰り旅行が多かったのですが、そのうち1泊2日の修学旅行などの添乗も担当するようになりました。
ご本人
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インタビュアー
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旅行が嫌になったりはしませんでしたか?
全然嫌になりませんでした。むしろプロの世界でやってみたいと思いました。スキルのある人たち、特に添乗のスキルがある人たちの中でやってみたい、やり切りたいという思いが強くなりました。
ご本人
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インタビュアー
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学生時代にインターンシップなどはしていましたか?
ベトナムの旅行会社で4か月間インターンをしました。(その前8か月はイギリスの語学学校に通いました)。旅行会社の店舗で、ベトナムに旅行に来る日本人観光客相手に、オプションメニューの販売を担当しました。
ご本人
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インタビュアー
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就活はどんな風に行っていましたか?
留学から帰ってきた後、4年生の2月から旅行業界に絞って活動しました。海外でインターンも経験したのですが、日本の旅行会社で海外駐在として赴任するのは「あり」だけれど、海外の旅行会社に直接入社するのは「なし」だと思っていたので、日本の旅行会社のみ採用試験を受けました。
ご本人
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インタビュアー
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なぜ海外での就職は「なし」だと思ったのですか?
日本の旅行会社に就職して海外赴任だと、本社の給与や待遇がそのまま引き継がれるけれど、現地採用だと全てが現地の基準になってしまうので、ちょっと厳しいかなと考えたからです。
ご本人
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インタビュアー
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前職の決め手はどこだったのですか?
元々、会社探しの軸は4つありました。1つ目は法人ではなく、個人客を対象にできる事。2つ目は添乗の仕事ができる事。3つ目は、企画〜最後のフィードバックまでを担当できる事。4つ目が広い範囲の仕事を任せてもらえる事。
入社した会社は、添乗員が名前を出して自分で集客していたので、自分がやりたいと思っていた事ができると考えて決めました。
ご本人
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インタビュアー
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法人ではなく個人対象が良かったのはなぜですか?
自分のやった事の反応がすぐにわかるところが魅力だからです。
ご本人
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5日間の研修後に配属されOJTはなし

インタビュアー
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入社前/入社後を問わず、どんな研修がありましたか?
入社前の研修はありませんでした。
入社後5日間、一般的なビジネススキルを学ぶ研修(ビジネスマナー、ロジックツリーなど)があり、その後、すぐに配属されました。
ご本人
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インタビュアー
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配属先でのOJTはどんなものがありましたか?
そもそもOJTがありませんでした。英語が話せるという事で、ツアーで利用するホテルや交通機関を手配したり、売れ行きに合わせて調整したりする手配部に配属されたのですが、見て学べという姿勢でした。
それに加え、ちょうど配属された時が忙しい時期だったこともあり、配属後3ヶ月間はひたすら、コピーを取ったり、スキャンしたり、棚掃除をしたりする毎日でした。
ご本人
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インタビュアー
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その後も、その状態が続いたのですか?
入社3ヶ月後にメンターがついたのですが、2ヶ月後にメンターが退職して以降は、メンターがつくことはなかったです。元々部署自体がコミュニケーションに乏しい部署で、仕事以外は関わりを持たない感じでした。
ご本人
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インタビュアー
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退職まで手配部だったのですか?
手配部は1年で、その後は営業や添乗を行う営業部に異動しました。営業部は1回だけ先輩の添乗に同行する事ができました。
ご本人
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嫌な先輩が辞め冷静になり、おかしさに気付いたことが退職を考えるきっかけに

インタビュアー
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なんとか添乗の希望はかなったわけですね。
ところで、社内の人間関係はどうでしたか?
周りの先輩と合わなかったです。ターゲットのような感じにされ、指示が抽象的でわかりづらかったり、怒鳴られたり、立たされたりしました。地域ごとに部が分かれているのですが、その地域ごとにターゲットがいるような感じでした。
直属の上司との関係は良かったと思っていたけれど、今考えると、事なかれ主義の上司だったので「自分に攻撃してこない」というだけで、関係が良いと感じていたのかもしれません。
ご本人
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インタビュアー
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やめたいと思ったきっかけは何でしたか?
営業に移って1年、入社して2年たった頃、攻撃してきた人が退職したんです。平和になったときに、「これが普通の状態のはずなのにおかしい」と思った事がきっかけです。
ご本人
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インタビュアー
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入社して2年でおかしいと思い始め、実際に退職したのが、その9ヶ月後。葛藤などがあったのですか?
葛藤はすごくありました。自分ではしっかり会社を選んだはずなのに、どうしてこうなったのかという思いもあったし、この会社でもっとできる事があるのではないかと思いました。また高校時代からずっと、旅行会社で添乗員をすることしか考えていなかったので、他にできる事があるのかも不安でした。
ご本人
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会社を辞める決意をした瞬間

インタビュアー
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退職を決断した瞬間はいつだったのですか?
添乗員としてドイツに行く飛行機の中で、血尿が出た事です。添乗の最中は自分のことよりもお客様が優先で、具合が悪かったとしても言えないし、気軽に病院にもいけない。そこで退職を決意しました。
ご本人
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インタビュアー
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退職を決意した後、すぐに会社に意思を伝えたのですか?
退職を決意したのが5月で、実際に退職の意思を伝えたのが9月。その間はスキルを身につけようと思っていました。今まで旅行会社のことしか知らなかったので、意識して社外の人と話す機会を作りました。
ご本人
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インタビュアー
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社外の人(違う業界の人)と話をして、どんな印象を持ちましたか?
自分のいた環境はハードだったんだなと。セクハラされたり、怒鳴られたりしても、そういうものだと思っていたし、会社が対処してくれるものだと知りませんでした。休みがきちんと取れたり、残業代が出たりするのも当たり前のことなんだと。今の会社を辞めて動いたら、自分が楽になれると感じました。
ご本人
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インタビュアー
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入社前と入社後に感じたギャップは何でしたか?
営業をやりたくて入社したのに、英語が話せるからと手配部に配属された悔しさを感じています。
ご本人
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今後の展望や今の仕事、転職活動について

インタビュアー
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学生時代の自分に言いたいことはありますか?
自分がやりたいと思ったことは、本当に旅行会社じゃなきゃできないものなの?と言いたいです。
ご本人
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インタビュアー
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退職したことへの後悔はありますか?
全くありません。転職して1年半。毎日楽しいし、後悔したことは1回もないです。
ご本人
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インタビュアー
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最後に今後の展望を教えてください。
職業選択の広さを学生に伝えていきたいです。それは大学生になってからでは遅くて、中学、高校のうちからキャリアを考えるようなキャリア教育に携わっていきたいと思っています。
ご本人
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インタビュアー
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お忙しい中、ありがとうございました。