大手旅行業から人材業界へ転職。給料の違いとスキルアップを目指して未経験の業界へ。

インタビュー概要

男性。2013年3月立命館大学経済学部卒業。大学1～2年はサッカーとフットサルのサークルを掛け持ち。3年生からはデザインマネジメントの先生のゼミ活動に熱心に取り組んだ。当初は公務員志望だったが第1志望に落ちたため民間への就職に転換。学内の会社説明会で面白そうな会社を受ける中で大手旅行代理店に興味を持ち内定。
旅行会社では顧客に提案できる幅に限界があると思い無形商材の法人営業への転職を考え、大手人材系の会社に内定し退職。現在は同社で人材紹介の法人営業を行っている。

退職者情報

職種	窓口業務、法人営業
最終学歴	立命館大学経済学部卒
きっかけ	給料面、専門性が身につかないこと
決め手	年収が100万円以上高い人材系会社への内定

退職企業情報

業界	旅行業界
規模	大手
上場有無	上場

インタビュー

サッカーとゼミ活動に熱心に取り組んだ学生時代

インタビュアー

学生時代はどのように過ごされていましたか？

高校までサッカーをやっていたので、大学1～2年の頃はサッカーとフットサルのサークルにそれぞれ入っていました。サークルではあるけどまじめに練習して学内のサークル対抗のサッカー大会では優勝するようなチームでした。

ご本人

インタビュアー

強いチームで精力的に取り組んでいたんですね。
3年生以降は何に力を入れていたのでしょうか？

3年生になるときに何か熱中できるものがほしいと思い、ゼミ選択の際に人気で有名なデザインマネジメントのゼミを選びました。そういうゼミなら面白くて優秀な人が集まっていると思ったからです。3年生以降はゼミを中心に活動していました。

ご本人

インタビュアー

スポーツと学業のどちらも充実した学生生活だったんですね！
就職活動はどのように進めましたか？

もともとは公務員志望で、途中から民間への就職に切り替えました。
大学2年の時に学内説明会に来た都庁の方の経済特区の話を聞いて、都庁に入りたいと思ったのが公務員を目指したきっかけです。学校の制度で安く通える学校にも通いながら勉強していました。

ご本人

インタビュアー

なぜ民間企業に切り替えたのでしょうか？

本命の都庁は落ちてしまい、他にはいくつかの自治体で内定していたのですが行きたいところではなかったので4年生の8月頃に民間への就職に切り替えました。それからは面白そうな会社の学内説明会にはできるだけ参加しました。
1社目の旅行会社も学内説明会がきっかけです。内定したのは9月頃だと思います。

ご本人

インタビュアー

そうだったんですね。
入社の決め手について教えてください。

就活に入る前の時期に1か月間バックパッカーをしていたこともあり、日本と海外のかけはしになるような仕事に漠然と憧れていて、旅行会社には興味がありました。旅行会社の中でも私が入った会社は実力主義で若いうちから仕事を任せられるという点も魅力的でした。

ご本人

入社前に厳しい研修を経験。入社後1か月の研修を経て配属

インタビュアー

ありがとうございます。
次に入社前の研修について教えてください。

入社前の2月頃に2泊3日の宿泊研修がありました。社内では風物詩的な研修で、とにかく厳しく詰められる、キレられるという内容です。学生気分を抜くというのが目的なのだと思います。

ご本人

インタビュアー

すごい内容の宿泊研修ですね…！具体的にはどのような研修だったのですか？

内容は座学を2日間ひたすら受けて、3日目にグループ毎に新商品のプレゼンテーションをします。座学が終わるのが20時頃なので、3日目の発表に向けた打ち合わせは夜しかできないため2日間は完全に徹夜でした。

ご本人

インタビュアー

徹夜の研修は辛そうですね…。

自分は研修がそんな厳しいものと知らず、前日に遊んで徹夜状態で参加したため講師からも目をつけられてしまい、胸ぐらをつかまれたこともありました。
あとは体調不良で救急車で運ばれていた女子が2人いたのは覚えています。今は研修内容も変わったみたいですが。

ご本人

インタビュアー

今は研修内容が変わっていると聞いて安心しました。
続いて、入社後の研修内容を教えてください。

入社後は1か月くらいの研修があります。事前の合宿研修などの結果でランク分けされてランクのうえの人たちから早く現場に出ていく仕組みになっていました。
今は研修の制度や内容なども当時とは変わっているみたいです。自分の場合はS~DランクのうちCランクで5月の1週目から配属されました。

ご本人

インタビュアー

ランク付けが公表されてしまうんですね…！
OJTの内容はどのようなものでしたか？

店舗配属だったので、店舗のチーフのほかに実務を教えてくれる5年目くらいの先輩がいました。半年間はOJTの期間で、閉店後に毎日の振返りを行っていました。

ご本人

インタビュアー

ありがとうございます。
業務内容について教えてください。

店舗に来たお客さんへの来客対応と旅行の手配、すでに予約済みのお客さんへの連絡や対応が主な業務です。勤務はシフト制で確か年間休日が110日だったと思います。
私は遅番で本来は12時～21時勤務ですが、実際には10時過ぎに出勤して24時くらいまで残っていました。勤務時間は自己申告ですが、当時は正しい勤務時間を言える雰囲気ではなくてサービス残業でした。

ご本人

インタビュアー

自己申告制だと無言の圧力みたいなものもありますよね…。
店舗業務のほかには、どのような業務に携わっていたのですか？

その後、入社1年が経って海外勤務を経験させてもらい、日本に戻ってから社内の制度を使い自分の希望で法人営業部に異動しました。法人営業部では法人の社員旅行やイベント旅行などの提案を行っていました。

ご本人

もともと長く勤める会社ではないと思っていた

インタビュアー

海外勤務も経験されたんですね！
退職を考えたきっかけは何だったのでしょうか？

就職する段階からもともと長く勤める会社ではないと思っていました。
給料もなかなか上がらないので3年くらいの間に早く成長して次のステージに行くものだと考えていましたが、それでも良い会社なら辞めていなかったと思います。

ご本人

インタビュアー

最初から転職を視野に入れていたんですね。どのような部分に不満を感じていたのでしょうか？

辞めようと思った理由は主に2つです。
1つ目はやはりお給料の面です。出世してもなかなか給料が上がらない会社でした。2つ目は専門性が身につかないことです。法人営業をしていても提案の幅があまり広くなく、費用面以外での他社との差別化が難しいとも感じていました。

ご本人

「自分の軸」を見つけ人材会社に内定後、退社を伝える

インタビュアー

そうだったんですね、ありがとうございます。
転職活動はスムーズに進みましたか？

実は転職活動は2回しています。1回目は給料上げようと思ったもののやりたいと思える仕事がありませんでした。
2回目の転職活動開始当初は自分の介在価値を高めたいと思っていましたが、具体的に何をやりたいかまでは決まっていませんでした。

ご本人

インタビュアー

2回目の転職活動はどのように進めたのでしょうか？

自分で転職エージェントに相談し、一緒に自己分析などを進める中で「自分がいることの価値があること」「成長できること」という自分の軸が見つかり、エージェントに紹介してもらった人材系の会社へ転職しました。
会社からは引き留められましたが「年収が100万円以上高い」という話をしたら、周囲も納得してくれました。

ご本人

地方企業と個人の働き方をアップデートするような仕掛けづくりがしたい

インタビュアー

介在価値が高められる転職＆年収アップおめでとうございます！
それでは、退職してから現在までの流れを教えてください。

転職当初は長野県に配属され、担当の石川県エリアまで新幹線で通っていましたが、入社1年後からは石川県に常駐になり、今は石川県で人材紹介の営業の仕事をしています。

ご本人

インタビュアー

今後の展望についてどのように考えていますか？

現時点では具体的なビジョンがあるわけではないですが、地方企業と個人の働き方をもっとアップデートするような仕掛けができればいいと思っています。複業的に動いてもいいし、今の会社の仕組みなどもうまく活用できればと思っています。

ご本人

インタビュアー

ありがとうございます。
最後に、退職したことを後悔していますか？

してないです。
前職はネガティブに辞めていく人も多かったですが、自分は感謝しています。当時はきつかったけど、あの時代があったから今の自分があると思っています。

ご本人

インタビュアー

本日はお忙しい中お時間いただき、ありがとうございました！