早期離職について、ブログやセミナーなどの場で情報発信をしていますが、いまだによく聞く質問が「早期離職って良いことなんですか?悪いことなんですか?」。

 

私は一貫して「一概に良い悪いで語れません」とおこたえしています。
新卒で入社するということも人生の一つの節目であり、その会社を辞めるというのも勤続年数に関わらず人生の節目です。節目節目の判断が正しかったのかどうかなんて検証のしようがないし、本人が後悔するかどうかも究極的には死ぬときにならないとわからないと思っています。

 

それではなぜ私が早期離職についてとりあげ、情報発信をしているのか。それは、早期離職白書2013の中で実施した独自調査の結果、早期離職者のうちネガティブ退職者が約7割、加えてネガティブ退職者の約2割がうつ病などの精神疾患になっていたという事実を知ってからです。
うつ病の有病率は2~5%程度と言われていますので、早期離職者のうつ病の割合は、日本全国の平均よりも高いということになります。

 

いうまでもなく、うつ病は社会問題の一つです。これは、日本だけでなく世界的にみても問題とされています。

 

だから早期離職対策なのです。

そして、社会としての問題であれば、各企業の努力だけでなく、社会を巻き込んで早期離職に対して意識を向け、意識を改めていく必要があります。
「最近の子は根性がないからだ」などという根拠のない批判をする人をなくし、早期離職やメンタルヘルスなどについて正しい知識を持つ人を増やしていくことが第一歩だと考えています。
 



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