打ち合わせ中に「ひきこもりなどの人を企業に適応させようとする動きと、企業で働く以外のフリーランスの形で自立させようとする動きの2つがある」という話をしたら、出席者の一人から「会社員もダメなのにフリーランスなんてもっと難しい」という発言がありました。

さて、本当にそうなんでしょうか?

打ち合わせ中は本題の話ではなかったので、突っ込んで聞きませんでしたが、私の中では引っかかっています。
本当に会社員よりもフリーランスよりも自立するのが大変なのでしょうか?

会社員とフリーランスや起業家の大きな違いは2つ。

1.毎月安定的に給与が支払われるかどうか
2.就業規則に従わなければいけないかどうか


会社員は基本的に毎月一定の給与が支払われます。一方でフリーランスの場合は自分で売り上げをつくらなければなりません。これは一人で起業した場合も同じです。複数人で起業した場合、自分が営業担当ではないなど当てはまらないケースもあるでしょう。
一方で、会社員の場合は就業規則に従わなければなりません。既定の労働時間は働かなくてはいけませんし、仕事を休む時は有給休暇の届け出が必要です。有給休暇を使い切って欠勤した場合は、日割りで給与が減ることになります。
それに対してフリーランスは基本的に自由です。何時から何時まで働いても構いませんし、いつ休んでも構いません。11月は一切仕事をしない!と宣言して仕事をしないことも可能です。研修講師や税理士など繁忙期と閑散期があるフリーランスの方の場合、閑散期は2週間くらい休みをとっている方もいます。
また、起業家でも一人で起業した場合はフリーランスと同じです。複数で起業すると仲間内でのルールい従うことになると思いますが、会社員のルールよりは緩めになることもあります。


安定した金額が手に入るという点だけを見れば、確かに会社員の方が楽に見えますが、私の様に集団行動が大の苦手というタイプにとってはフリーランスの生き方の方が精神的なストレスを感じずに、自分の力を最大限に発揮できるというケースもあり得ます。
安易に会社員よりもフリーランスの方が難しいと決めつけてしまうことが、人の可能性を奪っているのかもしれません。