今日は一日研修の講師でした。テーマはタイムマネジメントや情報整理の方法などの業務効率化の基本です。新卒のコンサルタント時代に嫌というほど先輩たちから指導を受けてきた内容なので、私の得意分野の一つです。

集合研修なので、参加者同士もほとんど知らない者同士。一部は私の研修を以前に受講したことのある方もいらっしゃいましたが、基本的には会場にいるほぼすべての人がお互いに初対面という状態からスタートです。ですから最初はみんな雰囲気をさぐっています。

そのため集合研修では、まずはリラックスして話せる場づくりが一番ということで、私は参加者が声を出す機会と笑う機会を意図的に増やしています。

ただ、今日の研修はうけるはずのところでうけない。。。うけても笑いの量が少ない状態がつづきました。結局最後まで。

 

カイラボ 研修

「何か失敗したかなぁ」「序盤でつまづいたかなぁ」などと思っていたので、参加者が最後に作成するアウトプットの質とアンケートを見てそんな思いは吹っ飛びました。アウトプットの質は高く、そもそも最後のワークに取り組む姿勢が真剣そのもの。正直、30名もいる集合研修だと何名かはサボリ気味の人もいるのですが、今回は全員が真摯に取り組んでいました。さらにアンケートでは「明日からでもすぐに実践したい」「研修で寝なかったのは初めて」などなどうれしい言葉をいただきました。
反応がうすいから理解してないとか伝わっていないということではないんですね。全体的に参加者のタイプが反応が表出化しにくいだけだったのかもしれません。

考えてみれば反応のタイプがいくつかあるなんていうのは当たり前のことなのですが、どうしてもすぐの反応を期待してしまいます。それではいけませんね。

反応が良いとか、早いからといって必ずしも学びが深いとも限りません。反応はよくわからないけど、自分の中で反芻しながら学びを深めるタイプの人もいて当然です。むしろ、やたらと何にでも反応してしまう人よりも長期的にはそういう人の方が伸びるのかもしれません。

中小企業では「女性の方が優秀」という声を多く聞きますが、反応の良さや切り返しのうまさは確かに女性の方が圧倒的にうまいことがおおいです。しかし、学びの深さを考えると必ずしもそうとは限りません。寡黙で何を考えているかわからない感じの新入社員が実は非常に深いところまで自分で考えて質問をしてくるというケースもあります。

反応が良いと嬉しいので、どうしてもそういう人を評価しがちですが、人材育成という観点では反応の良さ・早さは参考程度に考えておくのがよいのかもしれません。