先日のブログで通信・ソフト業界の平均年収と早期離職率(新卒3年以内の離職率)の関係についてお伝えしました。

 

平均年収が上がると早期離職率も下がるという関係性が明らかになりましたが、当然業界によって違いがある可能性はあります。
そこで、今回は小売業編です。
データの元は前回と同じく就職四季報に掲載されている企業。その中で平均年収と3年以内離職率が未回答の企業は除いています。就職四季報で小売業に分類されている企業を対象としていますので、中には小売なのか?という企業も含まれています。(楽天は小売業に分類されていました。)

 

平均年収と早期離職率の関係を表したのが以下のグラフです。

 

 

小売業 3年以内離職 平均年収

 

通信・ソフト業界に比べると平均的に年収が低い傾向にあるため、下限を400万円以下にしています。(通信・ソフト業界の時は500万以下)
前回ほどきれいに年収が上がるほど早期離職率が下がるという関係は見えないものの、おおむね右肩下がりにはなっています。通信・ソフト業界では平均年収500万円未満は突出して早期離職が高かったのですが、今回も500万円未満は500万円以上のいずれの階級よりも高い早期離職率となっています。極端に高いというわけではありませんが、やや高い傾向にはありそうです。

 

データを見ていて感じたのは、小売業は年収や早期離職率などのほとんどの項目を未回答としている企業が多かったことです。何か一つの項目を未回答というケースは珍しくないのですが、ほとんどのデータが未回答というケースは通信・ソフト業界ではほとんどなかった気がします。
何かやましいことがあるのでしょうか?実情はわかりませんが、詮索してしまいます。

 

小売業はデータがある程度まとまったので、今週は「小売業の早期離職率と〇〇の関係」についてお伝えしていきたいと思います。