この記事では「理想の上司」についてお伝えします。
みなさんの考える、理想の上司はどんな人ですか?
毎年、明治安田生命が発表している「理想の上司ランキング」。
エンタメとして見るのも面白いですが、結果を考察してみると、今求められている「リーダー像」が見えてきます。
この記事では、この「理想の上司ランキング」から考える「これからのリーダー像」について解説しています。
こちらの記事はYouTubeにて動画解説もしております。ぜひ参考にしてみてください。
本記事の要約
理想の上司ランキング
「理想の上司ランキング」はその年の新社会人となる学生を対象にアンケートを実施し、ランキング形式で発表しています。
ランキングは男女別になっていますで、2021年の結果をそれぞれご紹介いたします。
※当記事執筆中に2022年の結果も発表されました。
男性編
男性の結果は以下の通りです。
1位: 内村光良 (お笑い芸人 ウッチャンナンチャン) ※5年連続1位
2位 :櫻井翔 (ジャニーズ 嵐)
3位 :イチロー (元メジャーリーガー)
1位の内村光良さんについては、5年連続1位で5連覇を達成しています。
女性編
女性の結果は以下の通りです。
1位: 水卜麻美(アナウンサー) ※5年連続1位
2位 :天海祐希(女優) ※5年連続1位
3位 :新垣結衣(女優)
女性1位の水卜麻美さんも、内村さんと同じく5年連続1位で5連覇達成。
また、2位の天海祐希さんも5年連続2位という結果になりました。
理想の上司のキーワード
5年連続で1位に選ばれた内村さんと水卜さんの共通点とは。
明治安田生命の解説にもありますが、共通点としてのキーワードは「親しみやすさ」です。
社会人になると皆さん1人1人「理想の上司像」を持っています。
たとえば、「威厳がある上司」「大きな成果を残す上司」「こだわりが強い上司」「教え方が上手な上司」など人それぞれイメージがありますが、内村さんと水卜さんのイメージはどうでしょうか。
2人とも、よくTVで拝見しますが、「厳しい」「怖い」というイメージよりは「親しみやすい」といったイメージの方が強かったりしませんか?
この「親しみやすさ」こそ5年連続1位であり続ける“秘訣”なのかもしれません。
一歩ひいたプレイヤーが求められる
キーワードのほかにも、内村さんと水卜さんに共通している“特徴”がいくつかあります。
- プレイヤーとしての実績は十分
- 周囲への気遣いと雰囲気づくり
- 大御所感なく、身近な印象のキャラクター
- 新しいことへの飽くなきチャレンジ
例えば、内村さんはお笑い芸人として、水卜さんはアナウンサーとしての実績が十分あります。
そして、良い意味で“大御所感”が無く、周囲の人たちへの気遣いが見られる場面も多々あります。
さらに内村さんは、未だに体を張る仕事や、コント番組を制作するなど活躍。
一方の水卜さんも新しい番組へ挑戦したりするなど、2人とも既に実績は十分あるのにも関わらず、今現在も新しいことにチャレンジし続けていますよね。
また、最近の傾向として“業務”と“管理職”両方を担う立場である「プレイングマネージャー」について否定的な意見も多いですが、なんだかんだ人は「一流プレーヤーとして成果を出している人」に憧れてしまう傾向にあります。
しかし、「一流プレイヤー=理想の上司」というと必ずしもそうではありません。
「プレイヤーとしての実績」だけでなく、先にもお伝えした「周囲への気遣いや雰囲気づくりが出来る」や「大御所感がなく身近な印象のキャラクターである」といった特徴をさらに+αで持ち合わせることも重要となります。
また、過去の栄光をひけらかし自慢するよりも、そんな過去もありつつ「自分は現在進行形で新しいことへチャレンジしているんだ」といった姿勢を、部下に見せていくことで部下から上司としての評価がまた変わってくるかもしれません。
まとめ
今回は、「理想の上司ランキング」から考える「これからのリーダー像」について解説しました。
一昔前の「理想の上司」といえば、今は亡き名将・星野仙一さんのような“親分肌タイプ”が上位に入ることもありましたが、現在は“親しみやすさ”を重視する傾向にあるといえます。
もちろん、社風によっては親分肌な上司が必要とされ、好まれることもあるため、“親しみやすさ=理想の上司”が、全ての会社に当てはまるとは言えません。
しかし今現在、自身の「リーダー像」について悩んでいる方は「理想の上司ランキング」から見えてくるものを、ぜひ参考にしていただきたいです。
また、カイラボでは他にも「部下とのコミュニケーションの取り方」などを解説した動画もありますので、ぜひそちらも併せてご覧いただき、参考にしていただければと思います。