「新卒の3割が3年以内に辞める」と言いますが、1年目、2年目、3年目それぞれでどのくらいの離職率か知っていますか?

年によって変動はありますが、ざっくり言うといかのような数字です。

1年目 12%
2年目 10%
3年目 8%

 

基本的にはほぼ毎年、1年目の離職率が最も高くなります。
では、離職理由の違いはあるのでしょうか?

新卒1年目、2年目、3年目、それぞれの辞める理由

年によって変動はあるものの、3年以内の離職率のうち、1年目の離職率が最も高く、2年目、3年目と徐々に減っていく傾向は変わりありません。

 

当然、離職理由についても差があるものと考えられます。3年以内離職理由については様々な調査がありますが、1年目、2年目、3年目と詳細に区別にしての調査はほとんどないと思います。

 

私は早期離職の理由について、大きく3つに分けられると考えています。
これまで、ブログやメルマガ等でもおつたえしてきましたが、

・存在承認
・成長実感
・成長予感

の3つです。

 

このうち、1年目の離職で理由になりやすいのは、存在承認の不足だと思います。
周囲とのコミュニケーションや人間関係に悩んだり、環境の変化にうまく適応できずにストレスがたまってしまってしまったりなど、自分自身が会社内での存在価値を認めてもらえている実感が持てないことで離職につながります。

 

一方、3年目の離職になると成長予感不足が多いと感じます。ある程度仕事も覚えてきて、人間関係にも慣れてきたころ、日常業務で大きなストレスを感じることは少なくなってきたタイミングであっても辞めるのです。成長予感とは、この職場にいることで将来の自分の成長曲線が描けるかどうかです。どれだけ日常の業務に不安がなくても、「このままこの会社にいたら、将来苦労するかも」とか「このままでは自分の将来の目標には到達できない」と感じれば離職につながることはあります。

 

1年目の離職率が高い会社は社内に存在承認の考え方を根付かせることで離職率は下がります。具体的には管理職や育成担当者への研修や、新入社員に対しての研修で「仕事の意義」に”気付いてもらう”ことなどが挙げられます。

 

実は対策が難しい「入社3年目での離職」

3年目の離職率が高い場合には、少し厄介です。

教育・研修だけでなんとかなるものではなく、ときには制度を見直す必要もあります。また、3年目に突然辞めたいと思うわけではないですから、1年目、2年目のうちから継続的なサポートが重要です。

 


 

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