ストレスチェック、とりあえずやってみたけどその後にどう活用すれば良いかわからないという声を多く聞きます。ストレスチェックは健康診断と同じようなもので、やっただけで健康になるということはありません。結果をうけて、今までの行動を改善してはじめて健康になるのです。
ストレスチェック後の健康制度をつくるというと、すごく大変なイメージを持つ方も少なくありませんが、必ずしも大それたことをする必要はないと思います。

 

実際にカイラボでストレスチェックのお手伝いをさせていただいた企業では、大きな改革をしたわけでもなく、ストレスチェック後に少しずつ社員の健康への意識が変わってきています。

 

やったことと言えば、ストレスチェックを実施後に部署別にストレスの平均スコアを出して報告会を実施。各マネージャーに今後取り組むべき課題を設定してもらいました。
はっきり言って、この会社は超高ストレスの会社で、高ストレス者は全体の約20%にもなっていました(全国平均は10%)。
また、喫煙者が非常に多く、しっかりとしたデータは取っていませんが、恐らく社員の喫煙率は50%を超えているし、健康診断の受診率は半分にも満たないという状況です。

今まで「心身の健康」と向き合ってこなかった方がほとんどという会社です。

 

そんな状態だからこそ、ストレスチェックの結果を見せると「え、こんな状況なの?」と驚く方も多いのです。特にマネージャーの方は「自分はストレスなんか感じない」という方が多いため、自分の部署の部下たちのストレス状況など気にもとめていなかったのです。
現在、その会社では人事部が中心となって社員の健康づくりに積極的に取り組んでいます。マネージャーにはことあるごとに自部署のストレスチェックの結果を見せています。健康診断受診率も100%を目指し、現時点ですでに昨年度の受信人数を上回ってきています。
会社の健康診断で「メタボですね」と言われたら、いままで大盛りにしていたのを普通盛りにしたり、野菜の小鉢を一品加えてみたりということをする方はいるはずです。一日やっただけでは効果はありませんが、毎日続ければ確実に改善します。

ストレスチェック後の取組みも、ちょっとした行動の変化を続けることが大切です。


ストレスチェック義務化対応