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心理的安全性とは?心理的安全性の高い職場と、ぬるま湯職場の違いを解説

最近よく聞くようになった 「心理的安全性」

人事やマネジメント関係の書籍・ニュースで見たこと聞いたことのある方も多いと思います。

「言葉として聞いたことはあるけど、心理的安全性ってどういうことなの?」
「心理的安全性を高めるとぬるま湯の職場になってしまうのでは?

そんな疑問をいただいている方向けに心理的安全性について解説してます。

こちらの記事の内容は動画解説もしております。こちらのYoutubeも是非ご覧ください。

心理的安全性とは?

最初に心理的安全性の定義を確認しておきましょう。

「心理的安全性」という言葉の生みの親であるハーバード大学教授のエイミー・エドモンソン氏の定義は以下のようになっています。

「対人関係においてリスクのある行動をしてもこのチームでは安全であるという、チームメンバーによって共有された考え。」

少し難しい表現になっているため、かみ砕いて解説します。

エドモンソン氏の定義を言い換えるなら、「心理的安全性のある組織」とは、チームや職場内で

・チーム内の誰かに対して異なる意見をぶつける、反論をする
・対人関係の対立になるような発言行動

をしたとしても、その行動にによって「不利な評価をされない」ことが保証されている状態と言えます。

心理的安全性はチームメンバー全員の認識が大切

心理的安全性が担保されるためには、その組織のメンバー全員が「うちのチームは心理的安全性が高い」と思っていることが重要です。

当たり前のことだと感じるかもしれませんが、現実には、チームリーダーが「うちの組織は心理的安全性が高い」と言っていながら、メンバーは「そんなことはない」と思ってしまっているケースも少なくありません。

当然、心理的安全性が低い組織では、リーダーがメンバーに「うちの会社って心理的安全性高い?」と聞けば「高いです」とこたえますから、リーダーや上司がメンバーからどんな発言をうけているかだけでは判断できないのが難しいところですね。

心理的安全性は関係性と仕事の基準

では、心理的安全性が高い職場とはどのような職場でしょうか?

私たちカイラボでは、「関係性」と「仕事の基準」の組み合わせで決めることができると考えています。

それぞれの組み合わせから

  • ぬるま湯職
  • 冷めた職場
  • 厳しい職場
  • 心理的安全性の高い職場

 の4つに部類することが可能です。

それぞれの職場について解説していきます。

ぬるま湯職場

社内の人間関係は比較的良く仲良く働けていますが、仕事に対して要求する基準が低い職場です。人間関係の対立や衝突が少ないため、心理的安全性が高いと勘違いしてしまうこともあるかもしれません。

職場の人間関係が良いことはもちろん良いことですが、

・成果にコミットする
・仕事の基準に対しては高いものを求める

ような環境ではない場合には、「ぬるま湯職場」になってしまいます。

冷めた職場

一方で、社内の関係性が悪く、仕事の基準も低い職場は「冷めた職場」です。

社員同士の人間関係もよくなく、また成果を求められることも少ないため

・とりあえず与えられた仕事だけこなす
・社員のモチベーションも低く、ダルそうに仕事している方が多い

ような職場が「冷めた職場」と言えます。

厳しい職場

仕事への要求水準は高いのですが、社内の関係性は決して良くないような職場は「厳しい職場」です。

例えば、歩合性が非常に高いウェイトを占めている職場であったり、社員同士がみんなライバルにような職場だとこうした状態に陥りがちです。

もちろん、仕事に対する要求水準が高いことは良いことですが、関係性が良くないため

・成果を上げている人の意見が通りやすいくなる
・成績が悪いメンバーは意見や反論をさせない雰囲気がある

ような環境になってしまいます。

心理的安全性の高い職場

仕事への要求水準が高く、関係性も良い状態が「心理的安全性が高い職場」です。

たとえば、

・仕事の成果を出すためには、もっとこうしましょう
・成果にコミットするために、ここを改善していきましょう

などの意見が立場に関わらず意見ができ、また時には健全に衝突しながら生産性を高めていけるような職場です。

チーム内の人間関係が良いことが「心理的安全性が高い」と思われがちです。

しかし、関係性が良好であることを前提として、仕事に対する要求水準も高いことが「心理的安全性が高い」状態であることをしっかりとおさえておきましょう。

心理的安全性に対する誤解

心理的安全性について解説すると、言葉のイメージから「心理的安全性」を誤って認識してしまっているケースも多く見かけます。

私が見聞きした誤解のケースにはいかのようなものがあります。
・何もしなくても許される職場
・何もしなくても許される職場
・意見が衝突しない職場
・団結力が高く全員が一つの目標だけに向かっている職場

それぞれの例についてご紹介していきます。

何もしなくても許される職場

何もしなくても、何も言われないことが心理的安全性があるという勘違いをしているケースがあります。しかし、心理的安全性は、それによってチームの生産性をあげることを目的にしています。

何もしなくても許されるでは、心理的安全性の目的とは真逆な事態になってしまいます。

自分にとって不快なことがない職場

意見を言った時に、反論されないことが心理的安全性だと思っている方もいますが、これも勘違いです。

意見や反論をするリスクを犯したとしても、それによって「不利な評価を受けない」言い換えれば「クビになったり、干されたりしない」ことが保証されているのが心理的安全性です。

つまり、人間関係で不快な思いをしない職場が心理的安全性の高い職場ではありません。

意見が衝突しない職場

発言や行動を周りがすべて受け入れてくれるような状態を心理的安全性がある状態と勘違いしてるケースもあります。

心理的安全性とは、意見が衝突しても、クビになったり社内で避けられたりしないという意味での「安全」です。もっと言えば、心理的安全性が担保されていることで、意見を戦わせて健全に衝突し生産性を上げていくためでもあるため、「健全に衝突」しましょうという考え方もあります。

団結力が高く全員が一つの目標だけに向かっている職場

チームが団結して1つの目標だけに向かっている状態は、一見すると良い状態のように思われます。

一致団結していることはいいのですが、一致団結は一歩間違うと排他的な組織にもなりかねません。結果的に

・目標に疑問を持つ人
・チームの向かう方向性に対して反対意見や疑問を投げかける人

に対して排他的になってしまい、心理的安全性が担保されないような状態になってしまいます。

チームで目標達成に向けて邁進することは良いことですが、「心理的安全性」の観点からみたときに、団結が強すぎるチームは心理的安全性があるとは言えない可能性もあります。

決して一致団結が良くないと言っているわけではなく、もしチームの目標に対して異を唱えてくる人がいたとしても、その人を歓迎できるだけの受容性が組織にも重要になってくるかもしれません。

心理的安全性を言い訳につかわない

ここまで心理的安全性に対する勘違いをご紹介してきました。心理的安全性と聞くと「安全」というワードが入っているため

・人間関係で対立していないこと
・チームのメンバーが仲が良いこと


など「人間関係で嫌な思いをしない」ことをイメージされがちです。しかし、繰り返しになりますが、心理的安全性の目的は「良好な人間関係をベースにしてお互いに意見し合えることで生産性を上げる」ことです。

つまり、いくら職場の社員同士が仲が良く雰囲気も良くても、生産性が上がっていなければ「心理的安全性が高い」とは言えません。

また、その意味では、心理的安全性が高い職場においては意見の衝突が悪いわけではありません。メンバー間で仕事に対する要求基準が高いため意見が衝突することもあるでしょう。

心理的安全性において大切なことは、意見や反論をしても、その行りによってチーム内で干されたり、クビになったりするリスクがないことです。

もし、職場の関係性が良好でも成果が出せていない場合には、「ぬるま湯職場」になっている可能性もあるため見極めが大切です。

まとめ

ここまで心理的安全性について、ぬるま湯職場との違いや意識すべきポイントなどについてお伝えしてきました。

心理的安全性のある職場をつくっていくことは、すぐには難しいと思いますが、まずは心理的安全性に対する理解を深めていき、社内に根付いていくように取り組んでみてください。

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株式会社カイラボ
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社員満足度を基に社員研修、人材育成の支援を展開する会社です。