2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされた「Z世代」
言葉としては聞いたことがあっても、実際にどんな世代のことを指すのか、どんな特徴があるのかはわからない方もいると思います。
この記事では、Z世代について解説します。
Z世代という言葉を聞いたことがありますか?「〇〇世代」と聞くとバブル世代などの言葉を連想する方もいると思います。
最近の新入社員を含むZ世代の特徴を理解することはZ世代部下をマネジメントする上でとても重要になってきます。Z世代の部下を持つ皆さんの中にも「Z世代、難しいなぁ」と思うことが多々あったかもしれません。
今回はZ世代のマネジメントをする上での注意点を解説しています。
こちらの記事はYouTubeにて動画解説もしております。ぜひ参考にしてみてください。
本記事の要約
Z世代の定義
Z世代の定義は国によって違ったりと、しっかり決められてはいませんが、およそ1990年代中盤から2000年代に生まれた世代を指します。
年齢に換算すると2021年時点でおおむね10~25歳くらいの年齢層です。
ちなみにZ世代より前の世代にも名前が付けられています。
時代別の〇〇世代
バブル世代
1960年代後半生まれの世代
氷河期世代
1970年代~80年代前半生まれの世代
ミレニアル世代
1980年代~90年代生まれの人たちの世代
Z世代の特徴
Z世代の特徴の一つとして、他の世代と大きく違うところが1つあります。
それは「生まれた時から、物心が付いたときからインターネットがある」ということです。
幼少の頃より、携帯電話やパソコン等、インターネットに触れる機会が多かったZ世代は「デジタルネイティブ」や「ソーシャルネイティブ」とも呼ばれています。
また、大手広告代理店 電通の調査ではZ世代は複数のTwitterアカウントを所持している割合が高いことも分かっています。
また、インターネットに関して以外にもZ世代の特徴は複数あります。
よく言われるZ世代の特徴
Z世代の特徴としてよく挙げられるのが
- 社会貢献を重視して企業や商品を選ぶ
- 仕事においては生産性やプライベートを重視
- 考え方や価値観の多様性を重視
- ミレ二アル世代に比べて現実主義
といった特徴です。
「言われてみれば確かに」と思う項目もあるかもしれません。
それぞれ簡単に解説します。
社会貢献を重視して企業や商品を選ぶ
「SDGs」や「エシカルな思考」を重視したりといった特徴。
※「SDGs」:持続可能な開発目標(環境問題や差別など)
※「エシカルな思考」:倫理的な思考
仕事においては生産性やプライベートを重視
ワークライフバランスやコスパを重視、大切にするといった特徴。
考え方や価値観の多様性を重視
色んな考え方があることを理解し、多様性を受け入れているといった特徴。
ミレ二アル世代に比べて現実主義
厳しい社会情勢や環境で育って来たことや、インターネットによって様々なリアルな情報を見ることが出来ている影響で現実主義者が多いといった特徴。
ちなみにZ世代の一つ上であるミレニアル世代(30代~20代後半)は、Z世代と相反する「理想主義」と指摘する人もいます。
以上、よく言われる4つの特徴を紹介しました。
このような特徴を持つ人たちに対して、どんなマネジメント、対応をしていけばよいか。
今回は上司である皆さんに向けた説明になりますので職場においてどう活用するか、ですが大事なのはここからです。
まず、この「Z世代の特徴」と言われているものが、本当に全て「自分の部下に当てはまっているのか」を疑い、考えることから始めていただきたいです。
Z世代をマネジメントするときの注意点
まずZ世代は「デジタルネイティブである」など、特徴を知ることが必要です。
たとえば、ネットリテラシーなどは上司や先輩よりも高い可能性は十分にありますし、他世代が知らないような知識やツールを使いこなしていることもあります。
しかし、ここで「Z世代だから君はこうだよね?」「Z世代だから君たちこうなんでしょ?」といった「ステレオタイプの決めつけ」は絶対にしてはいけないと考えます。
Z世代の人たちにも、それぞれ個性や性格、考え方があり、中にはZ世代であっても昔ながらの考え方の人もいるからです。
世代の特徴を知っておくのは大切なことですが、「決めつけない」ことが非常に重要です。
もちろん人間ですので「自分には想像できないな」「イメージ出来ないな」と思う場面もあると思います。
その際、世代の特徴も含め調べ考えるのも、もちろん良いことですが、その情報だけで「この人はこうなんだ」と決めつけるのは自分にとっても相手にとってもあまり良いことがありません。
まとめ
今回は「Z世代のマネジメント」についてお伝えしました。特性を把握するのも重要ですが、それがすべての人間に当てはまっているわけではありません。
世代の傾向や特徴はありますが、それが目の前にいる部下の特徴と必ずしも一致している、イコールではありません。あくまで「参考」程度で、いちばん大事なのは「自分の部下の特徴」を把握して関係を構築することが重要です。
ただし、どうしても「理解が難しい場面」に遭遇した時、このような特徴からヒントを得られるかもしれません。自身の部下の特徴は?この動画を通して考えるきっかけになれば嬉しいです。