ブラック企業という言葉をよく耳にしますが、ブラック企業の基準やブラック認定をする理由について知っていますか?
今回は、結局ブラック企業の基準って何? みんながブラック認定する理由について解説します。
こちらの記事はYouTubeにて動画解説もしております。ぜひ参考にしてください!
ブラック企業の定義
意外なことに厚生労働省は「ブラック企業」について、明確な定義を定めていません。しかし、一般的な特徴として3つの特徴を挙げています。
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い。
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う。
働く人の約半分がブラック企業勤務経験あり?
たまに冗談半分?で「自分の会社はブラックです!」と宣言をしている会社や社員もいますが、実際ブラック企業に勤めたことがあるのでしょうか。
Job総研の調査結果を参考にみていきましょう。
この結果には、現職者と退職者どちらも含まれていますが、約半分の人がブラック企業に勤めている、もしくは勤めていたという結果になりました。
そして、ブラック企業だと思った理由については以下の通りです。
最も多かった理由として、長時間労働が約7割を占める結果となりましたが「長時間労働」も人それぞれ感じ方や定義が異なります。
では長時間労働ってどのくらいの時間を差すのでしょうか。
長時間労働ってどのくらい?
doda(パーソルキャリア)の調査では、全職種における2022年の平均残業時間は22.2時間/月 でした。
これを全体の基準として、年代別の平均残業時間をみていきましょう。
年代別の平均残業時間
20代は全体平均と比べて短めの結果となりました。
理由としては、
- 20代の新入社員は残業を抑制する傾向にある。
- 大手企業では新卒1年目社員には残業を一切させない方針であることが多い。
このような理由から残業時間が短い結果になったと思われます。
それに比べて、30代は働き盛りの年代であるため残業時間が増え始めますが、40代・50代になると少し減ります。恐らく、40代・50代は管理職になり残業時間の枠から外れたため、30代に比べて残業時間が短くなっていると考えられます。
自分の残業時間と照らし合わせて参考にしてみてください。
まとめ
先にお伝えしたとおり、ブラック企業に明確な定義がないため今回はブラック企業だと感じる理由で最も多かった「長時間労働」に焦点をあててお伝えしましたが、長時間労働だけではなくハラスメントや精神的負担が多い等の理由でブラック企業だと思う人もいるでしょう。
しかし最近は、ホワイトすぎる企業も敬遠されてる傾向にあるようで、2022年12月の日経新聞に「ホワイトすぎて辞めたい・・」という記事が掲載され話題になりました。
ホワイトすぎて辞めたい・・についての解説動画もありますので是非ご覧ください。