先日、WebマガジンPlus-handicapにインタビュー記事を掲載していただき、スマートニュースに取り上げていただいたこともあって、多くの方に私の早期離職に対する考え方を知っていただくことができました。

 

これまで私は早期離職の三大要因として以下の3つを挙げていました。

 

・存在承認
・成長実感
・成長予感

 

今回、早期離職白書2016の発行にあたり、改めて多くの早期離職者の方々へインタビューをさせていただき、上記の3点に加えて大きな変化を感じています。それは「物欲よりも体験欲」です。

若者のクルマ離れをはじめとして「○○離れ」という話はよく聞きます。そもそも若者は物欲がないのだ、いや物欲があっても金がないから買えないのだ、など、様々な意見があります。私自身も今の40代、50代の方に比べると物欲はない方だと思っています。

物欲がないから何もしたくないのかというと、そういうわけではありません。物欲のない私も42.195Kmを走るために参加費を払ったうえにわざわざ大分まで行き、前泊、後泊までしているのです。参加費、飲み会代とかお土産代とか考えると、多分この2泊3日だけで7~8万使ってます(しかも帰りはLCC)。


私がインタビューをした早期離職者の方々も「車が欲しい」とか「家が欲しい」という人にはほとんど会ったことがありません。むしろ「海外に行きたい」「世界一周したい」「人事の仕事がしたい」「NPOを立ち上げたい」など「○○という行動をしたい、体験をしたい」という意見がほとんどです。


これが「物欲よりも体験欲」です。


なんでこうなっているのかというと、一つはSNSの普及があると思います。TwitterだけでなくInstagramやvineなど、画像や動画による情報共有の時代です。
そうなると「○○を買いました」とか「持ってます!」といって車やマイホームをアップしても、日本のどこかに同じものを持っている人がいます。注文住宅なら世界で一つかもしれませんが、家を何度も建てられる人はほとんどいないでしょうから、人生の中で一度きりの画像投稿になってしまいます。

 

一方、体験であれば自分しか体験していないことを投稿できます。仮に、よくある観光名所やアトラクションであったとしても写真の撮り方で見え方も変わるし、前後の投稿との連続性で個性は出すことができます。例えば全国の寺社めぐりとか、一日でディズニーランドのアトラクション全制覇とか。。。
しかも、体験の場合は家や車で個性を出すよりも圧倒的に安く済みます。

車や家は人によって好みも大きく分かれますが、体験であれば、実際にいくらお金を払うかは別にして「なんか楽しそう」「機会があればやってみたい」と思う人が多いことも関係しているかもしれません。

 

何を持っているかよりも、どんな体験をしたのかの方が周囲からの評価が受けやすい社会になってきているのだと思います。

 


お金だけを持っていても、時間がなければ体験はできません。
だから、仕事に対してもお金だけを求めるのではなく余暇の時間であったり、仕事を通じた面白い体験ができることを求めているのではないで
しょうか。


 


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