私がインタビューをさせていただいている早期離職者(大卒新卒入社後3年以内で離職した方)は、なぜか高学歴の方が多い。恐らくfacebookを中心にご協力いただける方を集めていることが一つの原因です。

しっかりとデータを取っているわけではありませんが、いわゆるMARCHレベル以上の大学を卒業した方が7割以上だと思います。中には東大などの旧帝大、一橋、早慶の卒業生も含まれます。

 

早期離職に至る理由は様々ですが、地方出身の女性が関東のいわゆる一流と言われる大学に入学し、地元に戻り就職したケースでは「女性の扱い」が離職理由の一つにあがるケースは少なくありません。

 

男女雇用機会均等法ができてから30年以上が経ち、金融機関などでも女性の総合職が増えてきましたが、地方に行くとまだまだ男性は営業、女性は内勤で事務という会社は多く、働く女性のロールモデルが社内にいないということは多いのかもしれません。

地方の金融機関では、男女関係なく総合職として採用するものの、「男性は営業に出る前提」「女性は内勤で事務をやる前提」で研修や店舗配属がなされるという話もありました。また、女性は営業職になっても法人営業は絶対にさせてもらえず、個人向けの保険の営業しか任されないこともあるのだとか。


一方で、大手証券会社で働く男性は社内では「出世したければ性転換しろ」といわれていると教えてくれました。女性活躍に注目が集まる中、女性の管理職比率50%以上などを目標と掲げている会社では、一定年齢以上で一定成績以上の女性はどんどん管理職に抜擢されるそうです。本人の希望に関わらず。

 


女性の活躍は必要だし、女性だからと不当に評価されることがあっていいはずはありません。かといって、女性であるというだけで有利になる社会も違うと思います。そして、都市部でどれだけ女性の登用が進んでも、地方では意識レベルで「男は外回り、女は内勤」という風潮が残っていることも事実です。都市部の大学で学んだ学生は社会の流れが女性活躍に向かっていることを感じ、会社説明会でも「女性でも総合職で活躍している」と聞いて入社するケースは少なくないでしょう。でも、実際は都市部大企業と地方企業の間には働く一人ひとりの意識レベルで差があります。

 


都道府県別の早期離職率というのは発表されていませんが(どなたか知っていたら教えてください)、都市部と地方の差がある気がしますし、特に離職理由は地方による差が大きく出るのではないでしょうか。

 


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