このコラムは毎週水曜日に配信しているカイラボのメールマガジンで過去に配信した内容を、加筆修正したものです。

メルマガの登録はこちらから

 


 

早期離職対策とセットで採用支援のご依頼をいただくことが増えてきました。
一言に採用支援といってもその内容は様々です。

 

引き合いをいただき最初の訪問までの間に会社のWebサイトや採用情報、
口コミサイトの情報などは一通り見るのですが、驚くことに、採用支援依頼をいただく会社の3~4割は採用情報のサイトがスマホ対応になっていません。

 

なぜ、採用情報をスマホで見られる必要があるのか?

採用情報がスマホ対応でないといけない理由と聞くと、

「時代遅れの企業というイメージがするから」
「会社としてカッコ悪い」
「お金のない会社だと思われる」

などなど、様々な意見が出てきます。
すべてが理由の一つだと思いますが、
最大の理由は「求職者のことを考えていないことが露呈するから」だと思います。

 

求職者の行動を想像すれば必然的にスマホ対応は必須になるはず

 

新卒でも中途でも、多くの人は同時に複数の会社に応募をしています。
何社も受けているうちに、それぞれの会社の特徴が混同してしまうこともあるでしょう。

 

いざ、これから面接というタイミングでは移動中などにスマホで企業情報を確認します。
そのとき、確認するための採用情報のサイトがスマホ対応でなければどうでしょうか?

 

スマホ対応にしたから劇的に応募が増えるということはあり得ません。
そのため経営者の中には採用情報などのサイトをスマホ対応にするよりも、
かっこいいパンフレットをつくったり、社長のインタビュー動画をつくったりしたがる方もいます。

 

また、とある地方のIT企業経営者の方から
「会社の情報をスマホだけでパッと見て終わりにするような人はいらないから、スマホ対応は必要ない」
と言われたこともあります。

 

企業それぞれの考え方や信念などはあるかと思いますが、
相手の立場に立って、相手がより便利になるように自らを改善していくという姿勢は、
どんな商売でも必要なことではないでしょうか。

 

人手不足が深刻化し企業にとって採用は今後さらに厳しくなっていくと思います。
採用を改善するための手法は数多くありますが、
まずは基本である「相手の立場に立つ」ことからスタートするべきと思います。

 

2018年9月26日配信のメールマガジンより