早期離職白書を発行したのは2013年1月。すでに発行から1年半以上も経っており、弊社のサイト上でしか販売していないうえに1冊5,000円という値段にも関わらず、いまだに毎月1冊以上は購入の依頼をいただきます。また、無料ダウンロード版についてはほぼ毎日新規の方からダウンロードをいただいております。ここのところ宣伝はほとんどしていないにも関わらずです。

それだけ、早期離職に関する情報は少ないのかもしれません。

最近出た情報では「辞めたけどいい会社ランキング」というものがありました。
就転職口コミサイトのvorkersが行った「退職要因に関する調査レポート」の結果です。
(調査データはこちら http://vorkers.jp/hatarakigai/vol_7

ちなみに上位の結果は以下の通りです。

1位 グーグル株式会社 4.30点
2位 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G) 4.10点
3位 旭化成株式会社 4.07点
4位 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント 3.98点
5位 住友商事株式会社 3.92点
6位 株式会社リクルートホールディングス 3.88点
7位 株式会社ステップ(学習塾) 3.87点
8位 ゴールドマン・サックス証券株式会社 3.86点
9位 JPモルガン証券株式会社 3.83点
10位 伊藤忠商事株式会社 3.82点

※点数は5点満点。詳細は調査データのリンク先をご覧ください。


上位3位のうちの2つが外資系で8位と9位にも外資系が入っていますね。
個人的には株式会社ステップが気になるところです。私は失礼ながらまったく知りませんでした。神奈川では大手の学習塾で東証1部上場企業です。


早期離職については、いまだに「良い、悪い」という議論がされていますが、私はナンセンスだと思っています。早期離職そのものが良いか悪いかなんて、個人の事情によって違いがありすぎて一概に述べることなどできません。
ただし、ネガティブな気持ちで会社を去る人が多いのであれば、それは会社にとっても個人にとっても損が大きいので改善すべきという考えです。
大事なのは早期離職率や絶対数ではなくて、その中身なんです。

私は早期離職の中で離職者のタイプを「ネガティブ退職」と「ポジティブ退職」の2種類に分類しています。
そして、私の調査では早期離職者の7割がネガティブ退職であり、ポジティブ退職は約2割しかいませんでした(どちらでもないが1割)。

「辞めたけどいい会社」と言えるような会社はどんどん離職者を出しても良いのかもしれません。早期離職率が5割でも7割でも良いでしょう。そこでの経験をもとにステップしたり、新たなステージへ挑戦したりしている人がいるのでしょうから。
問題は「最悪の環境だったから辞めてやったんだ!」という人が多い会社です。
この2つの会社を一緒くたにして語ることなんてできないはずなのですが、なぜか某大手コンサルファーム出身の方とかは「辞めたけどいい会社」の例を持ち上げて「日本も雇用の流動性を高めるべき!」「3年以内離職率なんてもっと高くなって当たり前!!」といきっています。


みなさんの会社の早期離職者はネガティブ退職とポジティブ退職のどちらですか?
転職を考えている方は、自分はどちらになりそうですか?

「3年で3割辞める若者」だけを問題にするのではなくて、もう一歩踏み込んだ中身の議論しませんか?