仕事のやりがいとコミュニケーションの間には何か関係性があるのでしょうか?
コミュニケーションの頻度や内容は仕事のやりがいにも影響を与えているかもしれません。
「コミュニケーションがうまく取れている職場は、仕事のやりがいを感じやすい。」
このようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
新入社員や若手社員を対象にした調査から、仕事のやりがいとコミュニケーション頻度が関係していそうだ、という考え方が見えてきました。
この記事では、実際の調査データをもとに、仕事のやりがいとコミュニケーションの関係性についてお伝えします。
こちらの内容はYouTubeでもご覧いただけます。
本記事の要約
新入社員の約8割がやりがいを感じている
2021年卒の新入社員に「自分の仕事にやりがいを感じるか?」という調査をした結果がこちらです。
「そう思う」33.8%
「まぁそう思う」46.3%
新入社員の約8割はやりがいを感じ、残りの約2割はあまりやりがいを感じていないという結果になりました。
コミュニケーションでやりがいがアップする可能性アリ
こちらのグラフは「上司や先輩とのコミュニケーションの頻度」を調査した結果です。
新入社員全体で見ると、半分以上の人はコミュニケーションがあったと回答しています。
やりがいを感じている人と感じていない人の結果は以下の通りです。
「やりがいを感じている人」の71.4%はコミュニケーションがあったと回答
「やりがいを感じていない人」の22.9%はコミュニケーションがあったと回答
このように、やりがいを感じている人の多くは、上司や先輩とのコミュニケーションが頻繁だったと感じています。
しかし、コミュニケーションを頻繁にすればやりがいを感じられる、とは言い切れません。
実際に、約2割の人はコミュニケーションが頻繁であっても、やりがいを感じていないと回答しています。
ただ、コミュニケーション頻度と仕事のやりがいには関係ありそうなことがわかります。
フィードバックがやりがいにつながる
コミュニケーションにおいて「フィードバック」をおこなうこともあります。特に新入社員には、業務指導という形でフィードバックする機会も多いのではないでしょうか。
フィードバックはやりがいを高める要素の一つであると考えています。
こちらのグラフは、やりがいを感じている若手社員に「フィードバックはどのくらいの頻度で受けているか?」を調査した結果です。
やりがいを感じている人は、週1~2回のフィードバックを受けています。
このことから、フィードバックを含めたコミュニケーションがやりがいにつながっていく可能性があると言えるでしょう。
フィードバックとやりがいの関係については、こちらの動画で詳しくお伝えしています。
後輩や部下が嬉しいコミュニケーションを取ることが大切
コミュニケーション頻度はやりがいと関係している可能性があります。
しかし、上司や先輩が思うコミュニケーションと後輩が嬉しいコミュニケーションが同じではないことに注意しましょう。
実際に、新入社員の2割はコミュニケーションが頻繁でもやりがいを感じていません。
つまり、上司がコミュニケーションを取れていると感じていても、「この人とのコミュニケーションは楽しくない・嬉しくない」と思われている可能性があるのです。
(業務内容が問題でやりがいを感じられないケースもあります。)
このような事態にならないように、自分の部下や後輩に対するコミュニケーションは大丈夫なのか?常に自問自答してみてください。
コミュニケーションを高め、若手社員がやりがいを感じられるように取り組んでいきましょう。