いつの時代も「嫌な上司」はいるようです。ある企業が行った「上司が理由で会社を辞めたくなったことがあるか」のアンケートに約80%の人が「ある」と回答しています。
そこで今回は「嫌われる上司とは」をテーマにお伝えします。
こちらの記事はYouTubeにて動画解説もしております。
本記事の要約
上司が理由で会社を辞めたい人が8割?
株式会社ベルトルが行った「上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがあるか」の調査で『ある』と答えたのは79%。
実際に辞めるかどうかは別として、ほぼ8割の人が上司が理由で会社を辞めたいと思った経験があるようです。
上司を「嫌い」と断言する人の割合は?
こちらも株式会社ベルトルが行った調査です。「今の上司が好きですか?」の問いに対して、
- 好き・・・16%
- 嫌い・・・40%
「好き」に対して「嫌い」の方が倍以上の結果となりました。やはり上司に苦手意識や嫌いといった感情を持っている人が多いということが分かります。
尊敬できる人がいない職場が増えている?
以下は、dudaが行った「転職理由ランキング」です。
ここで注目してもらいたいのが、「前回順位」です。ほかの項目に関して順位は大きくは変わっていませんが「尊敬できる人がいない」は前年10位だったものが4位に。一気に上がっています。
「尊敬できる人がいない」とはある意味、今回のテーマである“嫌いな上司”に関わってきますが、いったい嫌いな上司の特徴とはどのような特徴なのでしょうか。
嫌いな上司の特徴
株式会社ベクトルが調査した「嫌いな上司の特徴」をご紹介します。
たしかに、人には好かれないような特徴が多いですね。
カイラボでは管理職の人たちとお話をする機会が多いのですが、やはり部下への接し方等について非常に悩んでいる様子も見受けられます。また以前と比べると、高圧的に接してくる人も減ってきたように思えます。しかし実際には第1位には「高圧的」がランクインし、上司はまだまだ嫌われ者のイメージです。
そんな中、部下としっかり向き合い本音を聞き出すために、最近では「1on1」などを実施している企業も多いです。しかし本当に1on1で部下の本音を聞き出し、向き合えているのでしょうか?
上司に本音は話さない?
以下はチャットワーク株式会社が行った「上司に面談で本音が話せるか?」のアンケート結果です。
- 話せる・・・・・・・・16.6%
- ほとんど話せない・・・15.2%
- 全く話せない・・・・・4.7%
⇒ 約20%は「本音を話せない」
残念ながら、本音を話せない人に一生懸命に面談を行っても、何も響かずただ嫌われるだけです。なぜなら、面談の時間の使い方が問題なのではなくて、面談以外の時間の使い方に問題があるからでしょう。面談テクニックよりも、日々の業務等の他部分での関係性の構築や、ある意味、上司の背中を見せていくことが重要です。
離職対策のためにはリーダーが変わること
常々カイラボでは、早期離職対策として「リーダーのアップデート」を提唱しています。
アップデートの中には「知識」はもちろん「スキル」「マインド」があり、最終的には「関係性のアップデート」が出来ることが理想的です。
まとめ
近年、「尊敬できる人が職場にいない問題」が顕在化しており、早期離職に少なからず影響しています。会社・組織としては早急に対策する必要があるといえるでしょう。
そして先にお伝えした「リーダーのアップデート」をぜひお願いしたいです。若い人に学びに行かせるよりも、まずはリーダー層が率先して学びなおす、新しいことに挑戦すること大切です。